ソウサノ コウカ ページ30
相手に一歩も引く気がないシルバとヒソカ。
この瞬間からシルバはインナーミッションを解除しイルミ側に回る。
「若さゆえ大胆不敵、それが己の足元を掬う事になると忠告しておこう」
「ご忠告どうも…ボクからも言わせて貰うなら伝説の暗殺者も所詮人間…引くなら今だ、とね」
ヒソカは自分の切り札を最大限言える範囲でシルバを牽制する。
修羅場慣れしているシルバだからこそ顔色ひとつ変えなかったが緊張度がグンと上がった。
所詮人間 ―――…
しかしそれが逆にシルバに確信めいたものを掴ませてしまう。
全容が明らかにならず幽閉しているがゾルディック全員、いやこの世さえ変えてしまう力。
どこから来たのか、いつそれが始まったか全く分からない “ ナニカ ” 。
Aがその類ならばこちらのものだ、とシルバは思う。
イルミの操作状態で全てを聞き出し、力を発揮するも眠らせるもゾルディック家次第。
「所詮人間だから抗いそして利用する。 違うか?
適材適所人材を揃えられる我々だからこそ不可能を可能にしてきた。 Aも例外ではない」
「数も質も一流揃いのゾルディック家…でも…可能になってない事もあるんじゃないのかい?」
自信に溢れたヒソカにシルバはやれやれと力を抜いた。
イルミから聞いてはいたがここまでヒソカという男は怖いもの知らずの若者だとは。
「フッ…フハハハハッ! 面白い、Aと会った時にその顔がどう変わるかが楽しみだ」
「…Aに何かしたのかい?」
「その目で確かめてみる事だ」
沈黙が部屋の空気を支配した頃、重い扉が開きイルミとAが現れた。
その後ろに顔を2倍は腫らしたミルキがボロボロの姿で居たのは見なかった事にしよう。
「あー、ヒソカ待った? ごめんごめん、遅くなっちゃって」
「構わないさ。 久しぶりに興奮しちゃう位楽しい会話を楽しんでいた所だよ」
「そ。 Aがなかなか起きなくて」
嘘つけ! イル兄だって起きなかった癖に! と歯軋りするミルキ。
「Aは寝起きが悪くてねぇ、動きだせば問題ないだろう?」
そしてヒソカはAを見て目を見開く。
Aのオーラにイルミのオーラが絡みついているのが見えた。
それはイルミの強力な念がAを支配しているという事だからだ。
「A…?」
ヒソカが呼べば素直に目を向けてくるAが、ヒソカを全く見ないのだ。
そのショックはヒソカに大きなダメージを負わせた。
.
404人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーじ - まみさん» 完結コメありがとうだよー!束の間の時間だけど勉強から解放されて研修行ったり実技に今は時間を使ってて、ごめんね。次の定期テストもう結果必要ないし(うへへ!まみ様のページ見てるよー!火曜また遊びに行きます!ちびちびクロロ夢書いてますがいつになるやら(汗。 (2018年3月7日 22時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - ゆっくりゆーじ様のペースで更新なさってください。これからも期待しています。そして、長々と申し訳ありませんでした。失礼します。 (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d11823fe (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - そして、これからも良かったら私の作品にも来てくれると嬉しいです。ゆーじ様の作品を読んでると勉強になることが沢山あるのでこれからも参考にさせてください!ゆーじ様には聞きたいことだらけです笑次回も小説はお書きになりますか? (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d11823fe (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - お久しぶりです。完結のさいにコメントできなくて申し訳ありません。最近自分の作品もろくに更新できずです。やっぱりゆーじ様の作品はいつ読んでも素晴らしいです!まだまだゆーじ様の作品が、読みたい、と共に、更新しなきゃ、と焦っております笑、 (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d11823fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - あかりさん» あかり様見ててくれたんですか!?うわー!!感激メロリンッ!!!!!ありがとだよー!!ワンピ2本、ハンター1本ネタデリートしたら書くの止まっちゃって(汗。いつも完結に悩みます。次どうしよーって焦ってますが頑張ってみますね!発表出来る物が仕上がりますよーに! (2018年2月22日 18時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆーじ | 作成日時:2018年1月16日 9時