ナニカノ リスク ページ27
過去こなした暗殺依頼の時、そして間近に見てもAに特別なものは無さそうだ。
だが感じる…地下に幽閉している “ ナニカ ” の様な恐れなくてはならないもの。
察知したのはマハ、ゼノ、シルバの順だった。
だが目を合わせた時には強力な引力に抵抗出来ないのと同じ様にAに魅了された。
「父さん、俺は夕飯まで休むよ。 昨日任務で徹夜だったからね」
「そうか。 ならAは俺が見ておこう」
「俺の操作下にあった方が安全だし、父さんは母さんの暴走止めておいてよね」
行くよA、と自室に案内するイルミ。
イルミが手を差し伸べれば従順にその手を取るAを見てその場は諦めたシルバ。
二人が居なくなるとこれからどうするべきか考えられる限りのパターンを想定する。
「もし “ ナニカ ” Aの全貌が掴めゾルディック家の力になれば敵なし…だが…」
そうでなかった場合ゾルディック家は全滅というリスク。
イルミの操作で眠る力が暴走すれば殺すのみ、その考えに至る。
「A、ここが俺の部屋、道覚えた?」
『ちょっと無理でした、迷路みたいで』
「ま、いいよ。 俺の傍を離れなければいいんだからね」
一日位の徹夜はイルミにとって何ともないが、イルミの念のせいか眠そうなA。
それにこの類の念はイルミにとって初めてで、体に負担があるのかもな、と考えた。
強引な記憶のすり替え、感情は残ったままのせいで体と精神が追いついていない状態。
「夕飯まで寝てていいよ、俺も依頼ないかチェックしたら休憩するし」
『イルミが休まないのに私が休んだら悪いから…それに……』
言いづらそうに口篭るA。
「それに?」
『私はこんなに多くの人に受け入れられた事がない…夢を見ている様な変な感じがして…』
やはり感情も取り去るべきが一番だったかと思うが、それは避けたいイルミの思惑。
後にAへ使った念は進化してキルアへも使われるがそれはまだ先の事。
「それは家に来るのが初めてだからだよ」
『……』
「ほら、こっちおいで」
Aを足の上に座らせパソコンで依頼のチェックをするイルミ。
自分の胸に触れるAの温もりが、あろう事かイルミの眠気を誘う。
冗談だろ…と思いつつパソコンをもの凄いスピードで操作するイルミだがその速度が遅くなり…
椅子に座ったまま眠ってしまった。
その逞しい腕は
Aが落ちない様、無意識にAを包んでいた。
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ゆーじ - まみさん» 完結コメありがとうだよー!束の間の時間だけど勉強から解放されて研修行ったり実技に今は時間を使ってて、ごめんね。次の定期テストもう結果必要ないし(うへへ!まみ様のページ見てるよー!火曜また遊びに行きます!ちびちびクロロ夢書いてますがいつになるやら(汗。 (2018年3月7日 22時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - ゆっくりゆーじ様のペースで更新なさってください。これからも期待しています。そして、長々と申し訳ありませんでした。失礼します。 (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d11823fe (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - そして、これからも良かったら私の作品にも来てくれると嬉しいです。ゆーじ様の作品を読んでると勉強になることが沢山あるのでこれからも参考にさせてください!ゆーじ様には聞きたいことだらけです笑次回も小説はお書きになりますか? (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d11823fe (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - お久しぶりです。完結のさいにコメントできなくて申し訳ありません。最近自分の作品もろくに更新できずです。やっぱりゆーじ様の作品はいつ読んでも素晴らしいです!まだまだゆーじ様の作品が、読みたい、と共に、更新しなきゃ、と焦っております笑、 (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d11823fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - あかりさん» あかり様見ててくれたんですか!?うわー!!感激メロリンッ!!!!!ありがとだよー!!ワンピ2本、ハンター1本ネタデリートしたら書くの止まっちゃって(汗。いつも完結に悩みます。次どうしよーって焦ってますが頑張ってみますね!発表出来る物が仕上がりますよーに! (2018年2月22日 18時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーじ | 作成日時:2018年1月16日 9時