ネン ノシショウ ページ3
ヒソカはAの首に腕を巻きつけ遊んでいたが
それを離し巻かれた命綱のロープをいとも簡単に切り
Aのヒザの裏と腰を支えて重力から出来る限り解放する。
Aは刀を握っているとも言えない弱々しい手で触れているだけ。
痛みで手を離す事も出来ずにいるが、呻き声も出さず痛みに耐えていた。
「脱臼しちゃったみたいだねぇ」
『…ヒソカさんなら…上まで登れる…でしょ…は、早く…離れて…！』
Aは今、どうして落下しないでいられるかそれすらも分かっていない。
ヒソカの念能力で落ちる事はないし、Aを抱きかかえているという事に。
突然投げ飛ばされ溝に落とされ、普通なら自分ひとり助かるのに必死になるのが人間だ。
しかしまずヒソカと助かる為に何の迷いもなくヒソカを自らの体を命綱で繋いだA。
「どうせなら下まで降りてみないかい？」
少々の罪悪感でヒソカはAに言う冗談は
『…無理…』
「冗談だよぉ」
場の雰囲気を和らげる事はなく、医療知識のないヒソカは脱臼だけで済んでいるのか、
筋は切れていないか、ちゃんと直るのだろううかと内心色々な事を考えていた。
ヒソカ自身信じられない事に…本当に…
Aの体の負傷を心配しているヒソカがいた。
バンジーガムを縮ませゆっくり上昇すると刀に手をかけていた手がズレて呻くA。
怯え、痛み、苦しむ他人を見ても薄笑いするヒソカが、後悔し眉をひそめていた。
「今は効果ないだろうケド…絶は出来るのかい？ 体の修復が少しは早まるよ」
『…い…痛くて…集中…出来ない…ヒソカさん、早く…離れて…一緒に落ちちゃう…』
もう地上に着くがAはただヒソカの心配をしていた。
ヒソカの腕に伝わるのは緊張でも照れでもなく、炎症による熱。
冷や汗のせいで顔に付いた髪の毛がAの痛みを如実に語っている。
だが出来ればこのままAに触れていたいと思うヒソカ。
どういう気まぐれかは知らないが、確かにそう思ったのだ。
「師匠は居ないのかい？ 君は努力家だ、しっかり教われば良い念の使い手になれるよ」
『…じゃあ、ヒソカさん…私の…師匠に…なって…』
「それは困るなぁ、ボク、まだ自分の念を磨きたいんだよね」
『……』
おや？
返事がないと顔を覗き込めばAは意識を失っていた。
「それに…ボクが師匠になったら君に手が出せなくなるじゃないか」
頬にひとつ
優しいキスをした。
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ゆーじ - まみさん» 完結コメありがとうだよー！束の間の時間だけど勉強から解放されて研修行ったり実技に今は時間を使ってて、ごめんね。次の定期テストもう結果必要ないし（うへへ！まみ様のページ見てるよー！火曜また遊びに行きます！ちびちびクロロ夢書いてますがいつになるやら（汗。 (2018年3月7日 22時) (
レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - ゆっくりゆーじ様のペースで更新なさってください。これからも期待しています。そして、長々と申し訳ありませんでした。失礼します。 (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d11823fe (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - そして、これからも良かったら私の作品にも来てくれると嬉しいです。ゆーじ様の作品を読んでると勉強になることが沢山あるのでこれからも参考にさせてください！ゆーじ様には聞きたいことだらけです笑次回も小説はお書きになりますか？ (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d11823fe (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - お久しぶりです。完結のさいにコメントできなくて申し訳ありません。最近自分の作品もろくに更新できずです。やっぱりゆーじ様の作品はいつ読んでも素晴らしいです！まだまだゆーじ様の作品が、読みたい、と共に、更新しなきゃ、と焦っております笑、 (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d11823fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - あかりさん» あかり様見ててくれたんですか！？うわー！！感激ﾒﾛﾘﾝｯ!!!!!ありがとだよー！！ワンピ２本、ハンター１本ネタデリートしたら書くの止まっちゃって（汗。いつも完結に悩みます。次どうしよーって焦ってますが頑張ってみますね！発表出来る物が仕上がりますよーに！ (2018年2月22日 18時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2018年1月16日 9時
