シンショク ズミ ページ32
胸に穴が開いた様にスースーする。
通る風が傷とは違う痛みを感じさせる。
だがヒソカに出来る事は何もなかった。
イルミの操作にある命令に背く事をさせれば反作用で心身共にダメージを負うのはAだ。
「俺はまだAの何も知らない。 聞けば親父達と取引する時に嘘をつく事になるからね」
「聞かない事をお勧めするよ」
「…トラップ？ 危険な秘密があるなら俺達に過去も秘密も暴かせればヒソカの一人勝ちだろ？」
「イルミ、これはAの為でもあるし、君達の為でもあるけど…もっと言うならボクの為だ」
は？ と首を傾げるイルミ。
「ボクはAにもイルミにも生きていて欲しいんだよねぇ」
「俺がAを奪っても問題ない訳？」
「傍にいなくてもいいのさ、生きてる、Aはそれだけでいいんだ」
戦う相手を追い詰め容赦なく殺すヒソカと同一人物か疑う程、穏やかな顔のヒソカ。
逆に相手を一瞬で暗殺する事がせめてもの慈悲だとゼノとシルバに教わったイルミ。
二人は「殺す」事への抵抗はないがAを殺す事が出来ないし、考えもしない。
「何かヒソカ気持ち悪いよ」
「今更かい？ 普段との扱いとさほど変わらないのにそう言われるとねぇ」
やっと調子を取り戻したヒソカはニィ…と口の端が吊り上げる。
「ところでイルミ、Aの歌を聞いた事はあるかい？」
「歌？ いや、ない。 今迄のデータにもそんな情報は載ってな…い…」
イルミは言い切る前に思い出してしまった。
夢を見た時に聞こえた歌はAの声ではなかったか？と。
「あるんだね…クックックッ…」
「ヒソカ、飛行船で聞いた時に歌についての情報、聞いてないんだけど」
「やだなぁ…ボクはただAの歌を聞いた事があるか質問しただけさ」
絶対に裏があるとイルミは確信するが、体に異変は感じない。
仕事で完了し家に着く時、おかしな念が仕込まれていないかゼノやシルバに見てもらう事はある。
今回はゼノもシルバも居たが何も指摘してこなかったし、強化系の念が時差で来るとは考え難い。
「ヒソカは当然聞いた事があるんだろう？ なら実害はない筈だ。
ヒソカの生存がそれを証明している。 それに俺は直接は聞いていない、今のところね」
「直接？ ああそっか…夢までもう
「侵食…？」
無理なのだ。
Aの傍にいる事
それは死を意識しながら生きるという事。
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ゆーじ - まみさん» 完結コメありがとうだよー！束の間の時間だけど勉強から解放されて研修行ったり実技に今は時間を使ってて、ごめんね。次の定期テストもう結果必要ないし（うへへ！まみ様のページ見てるよー！火曜また遊びに行きます！ちびちびクロロ夢書いてますがいつになるやら（汗。 (2018年3月7日 22時) (
レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - ゆっくりゆーじ様のペースで更新なさってください。これからも期待しています。そして、長々と申し訳ありませんでした。失礼します。 (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d11823fe (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - そして、これからも良かったら私の作品にも来てくれると嬉しいです。ゆーじ様の作品を読んでると勉強になることが沢山あるのでこれからも参考にさせてください！ゆーじ様には聞きたいことだらけです笑次回も小説はお書きになりますか？ (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d11823fe (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - お久しぶりです。完結のさいにコメントできなくて申し訳ありません。最近自分の作品もろくに更新できずです。やっぱりゆーじ様の作品はいつ読んでも素晴らしいです！まだまだゆーじ様の作品が、読みたい、と共に、更新しなきゃ、と焦っております笑、 (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d11823fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - あかりさん» あかり様見ててくれたんですか！？うわー！！感激ﾒﾛﾘﾝｯ!!!!!ありがとだよー！！ワンピ２本、ハンター１本ネタデリートしたら書くの止まっちゃって（汗。いつも完結に悩みます。次どうしよーって焦ってますが頑張ってみますね！発表出来る物が仕上がりますよーに！ (2018年2月22日 18時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2018年1月16日 9時
