24：行くあて〜夢主SIDE〜 ページ26
最近夢を見ることが多い。
だから今の現状も夢でないのだろうか。
だとしたら醒めないでほしい。 こんなに幸福なことは他にないのだろうから。
賞金首(ビンゴブック)を広げ、シャルのサインと拇印に思わず頬が緩んだ。
なんだかんだでシャルはすぐにサインと拇印を押してくれた。
コレクションが増え、上機嫌になっているぼくはカフェにいた一人のフィンクス様からサインと拇印を貰おうとせがむ。
……これでも、考えて行動しているのだ。
シャルや団長のクロロ・ルシルフル様に攻撃の意思はない。
ほかの人たちも警戒はしていても攻撃はしようとは思ってはいない…と思う。
ただ、あの場……カフェに来たうちの1人、ビンゴブックを確認したところフェイタン様はただならぬ殺気をもらし、こちらをじっと見つめている。
情報によると彼は短気で疑り深いようだから…というより、現状的に全員に警戒されても可笑しくはないとは思うし、この場で殺される可能性だってあるのだ。
だがぼくは強盗にやられたところ以外は無傷。
しかも丁寧に治療などがされているのだ。
……と、ここで治療されていたことに疑問を抱く。
「……あれ、シャル、ぼくの傷治療してくれた方って」
ぼくの言葉にシャルは、ああ言ってなかったっけ。 と桃色の髪の女性を指さした。
「マチっていうんだ。 まあ君なら知っているだろうけど」
はいはい、知ってますとも！
身長１５９ｃｍ体重４８ｋｇ血液型はA型
変化系能力者で念糸と呼ばれるオーラを糸状に変化させる能力を持つ方ですよね、分かります。
「彼女、君のローブも直してくれたみたいでさ。 お礼ちゃんと言いなよ」
「はい！ マチ様、本当にありがとうございます！」
「ま、マチ“様”？」
幻影旅団は何故様付けされることに抵抗を持つのだろうか。
割とパーティーなどにくる高貴な方や大切な客人には様付けをすることが多いのだが。
そんなことを思っていると、クロロ様がゆっくりと口を開いた。
「さて、全員そろったところで改めて話そう。 A、蜘蛛にはいらないか？」
ぼくはまたビンゴブックを落とした。
本当に、夢ではないのか。
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RT - とても面白いです！続編頑張ってください！ (2018年8月30日 15時) (
レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ(プロフ) - 続編が出るのを心からお待ちしております！ (2018年2月23日 13時) (レス) id: 471f321dcd (このIDを非表示/違反報告)
シベリアンハスキー(プロフ) - 凄く続きが気になります！！更新お願いします！頑張ってください！！ (2017年10月29日 3時) (レス) id: a9a6ccf11e (このIDを非表示/違反報告)
お凛 - すごく面白い！続きがとても楽しみです！更新頑張ってください^ ^ (2017年9月7日 13時) (レス) id: 86a1ba0e04 (このIDを非表示/違反報告)
カクテル - 更新早くお願いします！（＾∇＾） (2017年8月16日 16時) (レス) id: 1f958aadd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年3月25日 2時
