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十二話 ページ15

俺のグループは、俺、夜久、岩泉、赤葦、茂庭だ。




菅「こんな鬼ごっこ、ありえないよな。」

夜「当たり前だろ、こんなことあるはずが無い・・・」




やはり、この嘘のようにしか思えない現状をみんな信じてはいなかった。





岩「本当だったらやばいだろ。」

茂「あぁ」

赤「そうですね・・・」






しっかりした人たちでできたグループ。
みんなの冷静さに、俺も少し落ち着く。

大地や皆は平気だろうか。






それにしても、さっきから気になっていることがある。



赤葦が目を合わせてくれない。

いつも静かで落ち着いてはいるが、いつにも増しておとなしい気がする。








菅「赤葦、なんかあった?」





つい気になって聞いてしまった。

それがいけなかったのか?









赤「すいません・・・」








そう言ってポケットの中から何か黒い塊を出した。








その何かを俺たちに向けた。





それは銃だった。






カタカタと小刻みに震える右手で銃を握り、左手で支えながらしっかりと構えている。






まさか赤葦って、鬼なのか?



そういう事だろ?



そうとしか考えられないよな?









夜「どういうことだよ!」







本当はみんな、この出来事で現状を理解したはずだ。
どうして?と聞くのは、自分に、大丈夫だ。安心しろと言うため。







赤「すいません!俺、鬼・・・なんです・・・」






分かっている。
いや、今わかった。



だからと言って、進んでそんなことする必要あるのか?





赤葦は泣きながら、謝りながら、目を瞑った。

それと連動した様に、赤葦の右手も強く握られた。








岩「茂庭!危ない!」

茂「!!」




ーーパンッー





凄まじい速さで発射されたものは、茂庭の腹に直撃した。



俺達の服には、今まで無かった鮮やかな赤の花が咲いた。


あたりの風景は赤く染められた。

あまりの衝撃に動けなかった。

俺は、もう動かない茂庭を呆然と見下ろしているだけだった。









いつの間にか、赤葦は俺達の前から姿を消していた。



やっと理解した現実に、俺達は静かに涙を流すだけだった。








あまりに残酷な風景に、現実を思い知らされて・・・









茂庭要 死亡

鬼確定 赤葦京治


残り人数 25人

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設定タグ:ハイキュー!! , ホラー , 死ネタ   
作品ジャンル:アニメ
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ゆうにゃん11(プロフ) - 実央さん» ありがとうございます!!更新頑張ります。 (2016年3月14日 14時) (レス) id: a050ebb2e9 (このIDを非表示/違反報告)
実央(プロフ) - チャラ男だと思うんだけどな…のやっさんが気づいたなら私もできるはずじゃー!更新頑張ってください! (2016年1月6日 12時) (レス) id: 95679b4124 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうにゃん11(プロフ) - ゆーらんさん» コメントありがとうございます(*´ω`*) (2015年12月4日 22時) (レス) id: f1035b009b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーらん - 嘘ぉ!!O.Tってチャラ男じゃないの!? 何だ……!嗚呼えぇもう一回考えよ ノヤっさん……ο(°´д`)ο (2015年10月29日 21時) (レス) id: 5ba950dabe (このIDを非表示/違反報告)
ゆーらん - 面白いです、O.T分かりました!! イニシャルであらわすとか岩ちゃん、 きずかないのかな?? 頑張ってください (2015年10月29日 21時) (レス) id: 5ba950dabe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たお(元ゆうにゃん11) | 作成日時:2014年11月23日 13時

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