猿飛あやめの姉上がドSな真選組総長だった件。 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:44,695 hit

第一訓総長の朝ページ2

朝。ローマ字で書くとASA、だと思う。

そんなことは別にどうでもいいのだが、私は朝が嫌いだ。

だって、あのクソニコチンマヨが起こしに来るから。

なんて寝ぼけた頭でもぞもぞ考えていると、図ったかのようなタイミングで障子が開け放たれる。

「オイA、起きろ！」

チッ、今日もやっぱり来やがった.....。

「オイ！起きろ！今何時だと思ってんだコノヤロウ！」

ああもう、うるさいうるさい。私はまだお布団とラブラブしていたいのだ。それにいくら私が性格おっさんでも、(一応は)女性の寝室にノックもなしで入るとはどういう事だコノヤロー。そんなんだから彼女できねーんだよこんちくしょう。

「仕方ねぇ…此処は布団を引っペがして.....」

こちらが無視を決め込むと、無理やり布団をはぎ取ろうとする。おいやめろ、マイハニーお布団ちゃんになんてことすんだ。

ちょっとイラッときたので蹴りの一発でも入れてやろうかと足に力を入れた瞬間、唐突に響いた轟音とともに私の視界は煙に包まれた。

突然のバズーカ。
煙の中から姿を現したのは、私の可愛い後輩だ。

「A姐さん！早く起きてくだせェ！土方コノヤローが寝込みを襲おうと.....！」

『ぎゃああああ！！クソマヨ土方の変態！童貞！白ブリーフ！』

「おいみんな！土方さんがなつ姐さんの寝込みを襲おうとしてやす！早く来て下せェ！」

「デタラメ言うんじゃねぇよ総悟！あとA！俺は童貞じゃねぇし白ブリーフでもねぇ！！」

総悟の乱入によって面白くなってきたので、景気づけに蹴りをひとつ。

『土方コノヤロー！！！！』

鋭い一撃は奴の脛にクリーンヒット。いくら鍛えていたとしてもかなり痛いだろう。ご愁傷さま。

そうこうしているうちに騒ぎに気づいた隊士たちが集まってくる。マヨ野郎と隊士たちがあーだこーだと言い合いをしている横を通り抜け、私は朝餉に向かった。

これが、真選組総長・猿飛Aの一日の始まりである。