復讐学園高等学校へようこそ。【オリジナル】

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私は隣にいるももと手をつないでジッと学園長の話を聞く。


ももの表情は硬直して壇上の学園長に釘づけだ。


「もし誰かが殺されたりしたら

その情報は今から貴方達に渡すこの学校専用の携帯に情報が入ります！

しかし、殺した人の名前は出ません！」


淡々と、ううん。

楽しそうに話す学園長はもう人に見えない。


それほどまでに瞳がおかしいのだ。


徐々に、でも確実に恐怖と言う感情がこの空間を埋めていく。


「さっき省いた説明を細かく説明します。

もし誰かが巨大ゴミ箱に遺体を入れようとしていた場合、

この学校専用の携帯でその場面を撮ります。

そしてそれを私のパソコンに転送して下さい。

これを殺人通報と言います。」


なんて物騒な単語、もう意味が解らない。


「すると…その通報した人の単位の3分の1と通報ボーナスとして2単位貰えちゃいます。

ということは…単位を多く稼いでいる人…

人殺しをだれよりもしている人を通報するのが手っ取り早いのです。

なので殺した人の名前は出さないのです。

以上で質問ありますか？」


おかしい…もし、もし通報されたら…その人はどうなるの？

私は手を上げる。


「あら。ここで手を挙げた人はあなたが初めてよ!

はい、何ですか???」

「もし、通報されたら…その場合どうなるんですか？」


学園長は目を見開いて怪しい笑い声を出す。

そして嬉しそうな顔。

私の体がびくりと震えて一瞬すくんだ。


「通報された場合はそのまま処刑よ。

さよならバイバイ…だからこの殺人は命懸けよ？」

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