復讐物語

迷 ページ18

ふと、こんなことをしてる自分に
嫌気がさすことがある

何も生まないからじゃない
やればスッキリはするのだ

私は彼女らを恨んでいる
でも彼女らも私を恨んでいる

復讐の連鎖にはキリがないのだ

けどね、一方的な被害者面をしてることだけは
絶対に許したくない

高校に入ってすぐ
尊敬する古典の先生が出来た

いつも、めちゃくちゃ怒られたけど
授業中めちゃくちゃ当てられたけど
それでも尊敬していた

「孤独な人を作って
その人がおかしくなったなら
それはその状況に追い詰めた
それだけは周りの責任」

高二のクラスはとても優しいクラスとなった

それは感情論で
正しいとは言い切れない

でも美しく かっこよく
自分を救う言葉ではあったのは事実だった
全てを人のせいにする気は無い
でも救いになるかは別なのだ

ハブったらそれは罪
いじめの定義にも 普通に
ガッツリ該当してるけど
綾女はともかく 結は
一方的な被害者じゃないでしょ

冒頭の話を思い出して
ハブを始めた主犯なのを考えて
貴方は立派な加害者なのにね

にも関わらず
誰よりも被害者ですって顔をしてる

自分の口では最後まで何も言おうとしなかった
そうやって一生自分の中に溜めて
勝手に不満を抱いて
察しろ察しろって
裏で色んな人をこき下ろすんでしょ？
一生そんな残念な人生送ってればいい

味方する人間がいるから起こるといえど
ちゃんと受けた思いは分別してる

だから返すのだ
ゆっくりと ゆっくりと

あるアニメの言葉を借りて
たとえば 獣になろうとも
成し遂げる

これは決意

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