７７ ページ27
・
・
・
「ひっ、柊さん!?!?」
「ハヤク、ハヤク、ハヤクハシッテ。」
柊さんはめちゃくちゃにナイフを振り回して
私達のまわりの女子を躊躇なく殺す。
おかげで私達の前には道ができる。
――あぁ…本当になんでこんなことになってるの。
私の頭ではそれ以上考えることができない。
大量の遺体が道には倒れ、血の臭いが充満する。
私はただただ無我夢中で血飛沫と絶叫の中を駆け抜ける。
すると向こうに鉄製の大きな扉。
私はその扉を反射的に開け、その中に転がり込んだ。
―助かった…。
そんな気持ちが溢れだして私は安堵の溜め息。
膝をついて床に柊さんを床に寝かせる。
顔を上げると周りの様子を確認する。
中には逃げ切った女子達が怯えたような目がこちらをみている。
全員血を浴びてもう戦意喪失といったところだろうか。
「Aちゃんッ！」
1人の女子がハッとしたような顔つきになる。
そして私の足元あたりを指差して口をパクパクさせる。
その子の指がどれを指しているのかがすぐ分かって
私は床に倒れている柊さんに反射的に目を向けた。
「ど、どうすれば…どうすればいいの!?!?」
床に広がった大量の血。
こんなに酷い怪我の治療なんてわかるはずがない。
「ダイジョウブ。」
無表情のままそう言うが誰がどう見ても大丈夫じゃない。
「だっ大丈夫なわけないでしょ!?」
「う、腕がないよ!?」
「とにかくその腕を縫合しないとどうしようもできないよ!!!」
「輸血したら!?」
「柊さんの血液型は！？」
「そ、そんなの知らないよ!」
現場はパニック状態でただただ柊さんの周りで慌てるだけ。
本当は傷口をタオルとかガーゼで押さえたいけど残念ながら全員水着…
しかも誰の血かわからないような血を浴びているから使えない。
慌てる私達の目の前にその人は現れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
七猫(プロフ) - 名前か名字とかぶってしまった(-ω-;) (2014年7月20日 22時) (
レス) id: 17b20be7a2 (このIDを非表示/違反報告)
shamZelda☆(プロフ) - ゆんさん» えぇ〜！！じ、自分で買うなんて…私はムリだ…。あと、来るの遅くなってごめんね！体育祭が終わるまで来れなさそうだから…。2、3週間したらまた来るね！ホントごめん！ (2013年9月2日 18時) (レス) id: a57a0344c7 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ゆんさん» 全然大丈夫です！ｗｗｗ (2013年8月28日 19時) (レス) id: f9630e018c (このIDを非表示/違反報告)
フィナンシェ - 林檎雨@兵長愛してるよーッさん» うん！！がんばれ〜っ♪ (2013年8月27日 17時) (レス) id: 74d7a04f01 (このIDを非表示/違反報告)
シオミ@なんか今までの発言消えた(プロフ) - 三年連続保健委員になってしまた…↓↓さん» へー、ありがとうございます！男女では計るところ違うんですね・・・無知でスイマセン (2013年8月26日 21時) (レス) id: 9aecd09548 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
