復讐学園高等学校へようこそ。２【オリジナル】

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「それではスタートします。」

私達がルール内容を把握するまでの時間なんて待ってくれない。

ただわかるのは…今、全員が敵になったということ。

生きるためにはだれかを犠牲にする…。

私の決心は固まらない。

「それでは…スタート。」

アナウンスから流れる冷淡な女性の声でゲームはスタートした。

全員一目散に細い橋に駆け込む。


「アンタ邪魔！！！」

女子の悲鳴や怒声とともに橋から落ちる子たち。

「いっやあぁぁぁぁあ」


女子生徒の叫びはむなしく、人食い魚がいるプールへ勢い奥落ちていった。

女子達は走りながら周りの邪魔だと思った相手を容赦なく殴り、

引っ掻き、つき落とそうとする。

もうこの状態をどう表現したらいいのかわからない。

ただがむしゃらに相手を傷つけて犠牲にして落とす。

パニックと混乱と焦りと恐怖と怒り。

私だって足を踏まれ思いっきり押されてこけかけたり、

おとされそうになる、それでも私は相手を渾身の力で押し返した。

そうでもしないと私は殺されてしまう。

だって女子達の目は完全に正気じゃなかった。

自分のため相手を必死で傷つけ犠牲にしようとする。

橋からは女子生徒たちがたくさん落ちていく。

私はただただ女子生徒たちをかき分け前へ進む。

もう柊さんや來子は見えない。

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