温度差が13°C ページ14
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藻部は早くこの場から立ち去りたかった。
というか後部座席に三人じゃなくて一人前に来いよ。と一人脳内で毒を吐いていた。
未だ青にならない信号機を眺めながら小さく舌を打つ。
するとどうだ。
後ろにいるAがバチバチとしている二人を見つめながら小さく謝ったではないか。
今、藻部の心は荒れ狂っている。
は?めっちゃいい子やん。ファンになりました。サインください。めっちゃ可愛い。
と変な方向に思考が逸れたがデレデレと頬を赤く染めていると五条の絶対零度の睨みが藻部に降りかかる。
あー、うん。お前もファンなんだろ?分かるよ。神崎さんすげーかわうぃもんな。
とまた藻部の心は荒れ狂っていたが平然を装い「着きましたよ。」と三人に声をかけた。
『歌姫先輩!!いきましょ!!』
「うふふ〜!!そうね、行きましょ〜!!ほら、五条も。」
「………はい!先輩!!」
「…!?!?!?!?」
庵は驚いた。五条が。あのクソ生意気でクソウザい五条が敬語を使い、先輩と呼んできたから。
天と地がランバダを踊ってもないと思ってたのに…………と庵は思わず感動しAと五条に抱きついた。
「も〜〜〜!!可愛い!!先輩頑張っちゃうからね〜〜!!」
『私も頑張ります!!先輩、一緒に頑張りましょうね!!』
「…………はは、ありがとうございます。」
五条は歌姫雑魚だしできっこないだろ。俺とAだけで充分。
と心の中で猛毒を吐きまくるがニコニコと不気味な笑顔を終始浮かべていた。
抱きつかれた時に自然とAと五条の体が密着したため五条は上機嫌だったのだ。
上機嫌な五条が呪霊を一掃してしまい庵とAの出番が無くなってしまったのは言うまでもない。
『(五条さんつよ〜…)』
「(あれ実は五条じゃないんじゃ…)」
「(やば、めっちゃ良い匂いしたんだけど。体めっちゃ柔らかかったな。あー、好きかも。)」
…そして上機嫌な五条の心の中が荒ぶっていたのも言うまでもないだろう。
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ゆっくり - 天才羨ましい、、そっか···神ってマジでいるんだ··· (2022年10月23日 10時) (レス) id: 7a9a52b587 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 作者様一言よろしいでしょうか?スゥ貴方は神です!!!!!!(大声)天才です!!!!!!!!!(大声) (2022年8月19日 15時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
袋(プロフ) - 森さん» あ"り"がと"う"ござい"ま"す"(号泣)アッ……………あれ、???私ってもしかして東大生だったのですかね???(錯覚)あー、成る程。私は東大生で今とても良い職場に勤めているんですよね(血涙)??ありがとうございます… (2022年7月29日 21時) (レス) id: e716f9f425 (このIDを非表示/違反報告)
森 - 袋様、語彙力を分けて下さいません???こんな神作品を書けるなんて、さては東大生ですか?! (2022年7月29日 0時) (レス) @page37 id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
袋(プロフ) - ひめさん» ありがとうございます…!!そんな、……表現の仕方が素晴らしいだなんて………!!(照)これからも張り切って書かせて頂きたいと思います……!!頑張ります〜! (2022年7月16日 22時) (レス) id: e716f9f425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:袋 | 作成日時:2022年2月27日 2時