入社試験2 ページ10
ナオミの代役がAとなった事は、その場にいた春野以外の探偵社員にも周知された。
「それなら、さっそく着替えましょう」
春野が言った。彼女の視線の先にはAがいる。どうやらAに着替えを促しているらしい。
「えー面倒だしいいよーこれでいいでしょ？」
Aは着替えるのが億劫のため回避しようと、今着ている真っ黒のキャミワンピースの裾を摘んで春野に見せた。
「いいですよ…私は着て欲しかったですけど…でも、Aさんの負担になりますもんね…」
春野は非常に残念そうだ。表情も暗い。
そんな彼女の様子を見て、ばつが悪そうな顔をするA。
「分かった！着るから！綺羅子さんそんなに落ち込まないでください」
Aのその言葉を聞いた瞬間、さっきの暗い表情は嘘かのようにパァっと満面の笑みで
「本当！じゃあさっそく着替えましょっ」
春野は言い、有無を言わさずあっという間にAを着替えさせた。
着せ替え人形の如くされるがままのAは、ワイシャツにグレーのセーター、チェックのプリーツスカートを身に纏っている。所謂、制服だ。
そんな彼女の姿を見た春野たちは声を揃えて
「「「可愛い〜！！！」」」
「Aちゃんは何着ても似合うね。」
春野達の圧に押されて黙って見守っていた谷崎も褒めている。
「よくこんな衣装あったね」
「武装探偵社には何でもあるよ」
自分の姿を見ながら言うAに谷崎は答えた。
「ところで、時間は大丈夫？？」
ふと思いついたように言ったAの言葉に、その場にいた全員が一斉に時計を見た。
そして一斉に皆が動き出す。どうやら時間が迫っているようだ。
「まずい！急がないと！Aちゃんはこれに縛られて！！」
谷崎は太めのロープをAに投げる。
誰かに手伝ってもらいたそうなAだったが、皆忙しなく動いているため黙々と自分をロープで縛るのだった。
少し時間が過ぎたタイミングで誰かが窓の外を確認し、
「国木田さん達下に来てます！」
報告が入る。準備は何とか間に合い、犯人役の谷崎は行儀悪く机の上に膝を立てて座る。
Aはロープに縛られ、机に座る谷崎の直ぐ側に座る。
春野達は扉の奥に隠れるように集まった。
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かんぷ(プロフ) - せなさん» ありがとうございます☺️最近忙しくてなかなか更新できないのですが、読んでくださって嬉しいです☺️良ければまた読みにいらしてください (1月12日 21時) (
レス) @page22 id: e2bef6b9e2 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - シンプルに言います。神ですね (1月9日 2時) (レス) id: fdd34e7dad (このIDを非表示/違反報告)
かんぷ(プロフ) - ふぁぁんでぇすさん» コメントありがとうございます。本当ですね😢すみません😢修正します。ご指摘ありがとうございます！ (10月16日 21時) (レス) id: 6c4057c318 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁぁんでぇす - 太宰さんの一人称「私」だったような(-.-) (10月16日 21時) (レス) @page5 id: 138a5f5117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんぷ | 作成日時：2023年10月10日 1時
