マフィアとの会合 ページ8
「太宰さんの事をそんな風に言えるのはAや中也さんくらいだ。」
芥川はそう言った後また一つ咳をする。
「えー別に本人居ないんだし龍くんも言えばいいじゃん。太宰さんのばーーかとか。」
「ーーー！？や、僕が太宰さんを……僕如きが太宰さんの事をそんな風に言うなど、そんな事は断じてあってはならない！断じて「いや、そんな無理しなくていいよ！真面目か！」」
Aとしてはとても気軽に言った冗談だったのだが、芥川はそうではなかったようで、“龍くん”呼びに突っ掛かる事も忘れている。
動揺を隠せない芥川を察して、Aは彼の両手を掴んでブンブンと振り、考える事をやめさせようとしている。
「まぁ龍くんのそんな真面目な所が私は好きだけどね？
ちょっと前もさー、あなた熱あるのに『熱なんかない！僕は熱を出さない！』とか言って全然認めないで仕事行って、でもちゃんと仕事はこなして帰ってきた、なんて事もあったよね！あれは笑った。」
「僕が熱を出さないのは本当だ。あれは決して熱を出した訳ではない。」
芥川は頑なに認めない。それが可笑しくてAは大笑い。
そんな彼女をじーっと見つめる芥川。
気づいたAは掴んでいた手を離し、首をかしげる。
「昔からだが、Aと話している時は銀と話している時と似た感覚になる」
そう言うと、Aの頭をポンポンと2回程軽く触る。
彼女はそれが慣れた日常であるかのように受け入れている。彼らにとってはいつもの事なのかもしれない。
「私と一緒にいると落ち着くって事かぁ」
「そうは言っていない。ーーもう用は済んだ。僕は帰る。」
黒いコートを翻して芥川は来た道を戻ろうとする。
「またそんな態度するんだからー。言っておきますけどこんな時間、営業時間外なんだからね！本当は昼間とか人の多い時間帯が異能が使いやすいし。こんな時間にこんな人がいない所で取引するのなんて顔見知りだけだから、特別なんだよ！」
Aは軽く遇らわれた事に少し腹を立てている様。
彼女の異能の効果は視認出来る範囲に限られるため、人混みの中に紛れて異能を使った方が特定されにくくなるのでその事を言っているのだろう。
「また連絡する。」
芥川はそう言って来た道を戻っていくのだった。
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かんぷ(プロフ) - せなさん» ありがとうございます☺️最近忙しくてなかなか更新できないのですが、読んでくださって嬉しいです☺️良ければまた読みにいらしてください (1月12日 21時) (
レス) @page22 id: e2bef6b9e2 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - シンプルに言います。神ですね (1月9日 2時) (レス) id: fdd34e7dad (このIDを非表示/違反報告)
かんぷ(プロフ) - ふぁぁんでぇすさん» コメントありがとうございます。本当ですね😢すみません😢修正します。ご指摘ありがとうございます！ (10月16日 21時) (レス) id: 6c4057c318 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁぁんでぇす - 太宰さんの一人称「私」だったような(-.-) (10月16日 21時) (レス) @page5 id: 138a5f5117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんぷ | 作成日時：2023年10月10日 1時
