検索窓
今日:19 hit、昨日:25 hit、合計:14,962 hit

喫茶処4 ページ5

何の冗談?と言わんばかりの表情のAは、自分を抱きしめる太宰の顔を見るために振り向く。



太宰は満面の笑みだ。そして、頷けという圧を送っている。



彼女は圧を正確に感じ取り、コクコクと首を縦に2回降った。



それを見て店員は残念そうにして店の奥へ消える。



「さて、私達も行こうか。」



太宰はAから離れて言う。彼女は、はいと返事をして後を追った。





店を後にした2人は、探偵社への道を歩く。



「太宰さんのせいで使えそうな人逃した。」



Aは口を少し尖らせてムッとしている



「知らない男に色目使って!そんな風に育てた覚えはありません!」



「お母さんか!」



太宰の女っぽい口調に思わず突っ込む。



「君だって私の心中を邪魔したじゃないか」



「いや、心中は邪魔してないと思います。てかあれは私の異能をわざと解いた太宰さんが悪くない??ーーーーあれ?」




Aは目の前に広がる人混みの少し先を見ていた。


その目には、黄み掛かった髪を後ろでスッキリと纏めた後ろ姿が映っていた。



「国木田さーーん!!」



Aは一生懸命背伸びして手をブンブンと振る。



太宰は隣でブンブンと手を振る彼女を横目で見て、両脇に後ろから手を入れた。



「えっなにっ!ちょっと太宰さん!?」



Aの言葉を無視して太宰は、彼女を持ち上げた。



「ほら、高いたかーい!」



「ぎゃあ!あんたはお父さんか!おろして!」



「軽っ。こんなに軽いんじゃ私が攫って行ってしまうよ?」




こんな馬鹿騒ぎしていたら嫌でも気づくだろう。国木田がズンズンとこちらへ近づいてくる。



「ゴラァ!太宰ィ!!Aが嫌がってるだろうが!」



「くにきーだくんじゃあないか。面倒くさい事になる前にっと。」



太宰はAを地面に下ろした。

喫茶処5→←喫茶処 3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , ポートマフィア   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かんぷ(プロフ) - せなさん» ありがとうございます☺️最近忙しくてなかなか更新できないのですが、読んでくださって嬉しいです☺️良ければまた読みにいらしてください (1月12日 21時) (レス) @page22 id: e2bef6b9e2 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - シンプルに言います。神ですね (1月9日 2時) (レス) id: fdd34e7dad (このIDを非表示/違反報告)
かんぷ(プロフ) - ふぁぁんでぇすさん» コメントありがとうございます。本当ですね😢すみません😢修正します。ご指摘ありがとうございます! (10月16日 21時) (レス) id: 6c4057c318 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁぁんでぇす - 太宰さんの一人称「私」だったような(-.-) (10月16日 21時) (レス) @page5 id: 138a5f5117 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かんぷ | 作成日時:2023年10月10日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。