入社試験7 ページ15
「太宰さんにそれされるの好きー」
太宰からAの表情は見えないが、きっと彼には予想がつくのだろう。ふっと笑った。
そしてまた数回髪を撫でた後、ふと。
「この前も思ったけど髪、いい匂いだね。」
“この前”と言って、彼の頭にはAから敦の情報を貰ったあのカフェでの光景が浮かんでいた。
「そうですか?ヘアミストの匂いかなーちなみに私はいつも太宰さんの匂いが好き。」
Aは自分の髪の毛先を摘んで匂いを嗅ぐ。
「知ってるよ。さっきも密かに私の匂いを嗅いでいただろう。バレてるよ。」
「えっ!バレてた!?恥ずかしい…」
Aは動揺している。
そんな2人に甲高く変化したあのヤカンの音が届く。
「分かってるなら言って欲しかったな…無駄に恥ずかしい思いをした……ーーーーお湯沸いたのでお茶淹れます!」
Aは最初こそウジウジ言っていたが、気持ちを切り替えたのか最後は元気よく宣言したので太宰は彼女を解放する。
太宰は手をひらっと降って給湯室を後にした。
Aもお茶の準備をして後を追いかけて行くのだった。
121人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かんぷ(プロフ) - せなさん» ありがとうございます☺️最近忙しくてなかなか更新できないのですが、読んでくださって嬉しいです☺️良ければまた読みにいらしてください (1月12日 21時) (レス) @page22 id: e2bef6b9e2 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - シンプルに言います。神ですね (1月9日 2時) (レス) id: fdd34e7dad (このIDを非表示/違反報告)
かんぷ(プロフ) - ふぁぁんでぇすさん» コメントありがとうございます。本当ですね😢すみません😢修正します。ご指摘ありがとうございます! (10月16日 21時) (レス) id: 6c4057c318 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁぁんでぇす - 太宰さんの一人称「私」だったような(-.-) (10月16日 21時) (レス) @page5 id: 138a5f5117 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かんぷ | 作成日時:2023年10月10日 1時