入社試験5 ページ13
【待って、駄目だ。面白すぎる。死んじゃったら死んじゃうんだよって当たり前の事すぎない?】
【やめて、Aちゃん。笑いそうだから。】
敦の言葉に堪えられなくなりそうなAと谷崎。必死に笑いを堪える。
そんな事を知らない敦は、自分の不幸な生い立ちを語り始める。最後にはキレ気味に。
「あーそうですよ!確かに僕はあなたの言う通り、取り立てた長所もなく誰が見ても社会のゴミだけどっっ!そんでもヤケにならずに生きてるんだぁあああ!!」
誰もそんな悪口は言ってない気がするが、ヒートアップした敦は止まらない。谷崎を説得しようと詰め寄る。
谷崎の一瞬の油断を突いて国木田の異能で、彼を捉える。
しかし。
太宰がいつもの国木田弄りを始めた隙に谷崎が逃げる。
「馬鹿にしやがって!ほんっと、異能力者って奴は何処か心が歪だ。」
谷崎は爆弾のスイッチを押した。同時に爆弾に表示された秒数が動き出す。
一時は解決ムードになった探偵社だが、空気が変わる。
国木田は敦を助けようと動くが、谷崎が阻止。
敦は、太宰の言葉を思い出し何か被せられる物を探す。が、恐怖で顔が歪むAが目に入る。
次の瞬間。
Aは突き飛ばされた。爆弾から遠ざけるために敦によって。
それを太宰が受け止める。
「敦くん!」
敦は爆弾を抱えこんだ。そして数字は0にーーーーー。
「っ……………ぅん?」
いつまで経っても何も起こらない現状に、敦は硬く瞑っていた目を開く。
敦の前には国木田、太宰、谷崎が立っていた。
「やれやれ。馬鹿とは思っていたがこれほどとはな。」
「彼には才能があるよ。そうは思わないかい?谷崎くん。」
「ごめんねぇー大丈夫だった?」
敦は3人に言われた事の意味が分からない。
「ーーーえ?」
「もうロープ解いていい?チクチクして痒いんだよね。」
Aはそう言ってロープを解いた。
やっと状況を理解したのかドッと疲れた顔をする敦。
「バイトさんもグルって事ですか?」
「バイトじゃないけどそうでーす!ごめんね?」
Aは悪気なさそうに平謝り。
やっと、敦は自身に武装探偵社の入社試験が課せられていた事に気づいた。
そこへ社のトップである福澤諭吉も現れる。
社長に国木田は問う。
「それで社長。どのようなご判断を?」
「ーーーーー太宰に一任する。」
福澤のその言葉で、敦が探偵社員となる事が決まった。
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かんぷ(プロフ) - せなさん» ありがとうございます☺️最近忙しくてなかなか更新できないのですが、読んでくださって嬉しいです☺️良ければまた読みにいらしてください (1月12日 21時) (レス) @page22 id: e2bef6b9e2 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - シンプルに言います。神ですね (1月9日 2時) (レス) id: fdd34e7dad (このIDを非表示/違反報告)
かんぷ(プロフ) - ふぁぁんでぇすさん» コメントありがとうございます。本当ですね😢すみません😢修正します。ご指摘ありがとうございます! (10月16日 21時) (レス) id: 6c4057c318 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁぁんでぇす - 太宰さんの一人称「私」だったような(-.-) (10月16日 21時) (レス) @page5 id: 138a5f5117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かんぷ | 作成日時:2023年10月10日 1時