No.8 ページ10
翌日、学校にて。
『ひーまーだーなー…』
机に突っ伏して、高校生が歌うようなものでもない歌を口ずさむ。
うん、もちろん私が今作ったものですよ?
こんな歌を作る奴なんざ、私より強い奴と同様この世にはいないだr
ト「あ、それ僕らが歌ってた歌と同じだ!」
『ギャアアアアアアア!!!!!!』
あと一歩踏み外したら校舎に響きわたる大声+机をひっくり返す=うるさい
なんていう、それはそれは迷惑な音をたてて、私はダイナミックに椅子から床にダイブした。
ヤバイ。顔からいったわ。
ト「プッ…アハハハハ!」
『オイ今吹いただろ』
ト「うん」
あっさり肯定する末っ子に何も言えなくなる。
しかもその満面の笑顔で言うな…女子力付きの…
さらに末っ子はそれが言いたかっただけらしく、サッと前を向いてスマホを見た後、すぐに教室から出ていってしまった。
いや、あと3分で授業始まるよ……
あー、授業……
やる気が出ない……やる気をくれ……
やる気スイッt((
あ、しかも今日教科書ないじゃん。←
うん、喧嘩相手探して来ようかな。
私は、教室から飛び出した。
ドアが壊れた音がしたけど気にしない。←
いつも路地裏でつまらないので、今日は工場とかにでも行くかな。
適当に選んでやって来た廃工場。
しかし、私はその中に入ることが出来ずにいた。
鍵がかかっている訳ではない。
なら、何故入らないのか?
その答えは明確である。
『……中から六つ子の声が聞こえるんだが』
そう。
どうやら、例の六つ子が喧嘩しているらしいのだ。
今飛び込んでいったら、かなりの確率でまたお誘いをくらうと思う。
仕方ないので、外で隠れて待とう。
いつもの私ならそうしたかもしれない。
でも、今日の私は何故かそんな気にはなれなかった。
逆に、見てみたいという衝動に駆られた。
これを好奇心と言うのだろう。
本当に動いているのかと疑うレベルでゆっくりと扉を少し開ける。
そして、中を覗いてすぐ目の前に広がる“赤“に目を疑った。
この血の量だと、相手も大勢いるのだろう。
しかし、今六つ子が殴り合っているのは僅か数人。
隅の方に、倒れた奴らが山積みになっていた。
これを六人で……!?
あまりの実力に驚きを隠せないでいると、六つ子の一人と目が合った………
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深井さん(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます!お友達まで...w私も読み方パイの実で覚えたので多分皆そうなんですね← (2017年4月8日 22時) (レス) id: d729c286e5 (このIDを非表示/違反報告)
N - 初コメ失礼します。「π」のところ友達もパイの実って言ってて笑いましたww (2017年4月8日 22時) (レス) id: cd9faf5b06 (このIDを非表示/違反報告)
深井さん(プロフ) - むつさん» コメントありがとうございます…!面白いと言っていただけて嬉しいです! (2016年8月24日 22時) (レス) id: 5d40d73d23 (このIDを非表示/違反報告)
むつ(プロフ) - テンポよく読めて、すげぇ面白いですね…。私書けん、こんな作品…。イベント参加ありがとうございます! (2016年8月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 4baa3bba27 (このIDを非表示/違反報告)
深井さん(プロフ) - むく@初心者さん» 神ですよね(笑顔) はい!よろしくお願いします^^ (2016年8月21日 0時) (レス) id: 5d40d73d23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:深井さん | 作成日時:2016年5月9日 20時