No.33 [過去編] ページ35
†過去と今を行き来するため忙しいA† ←
雲ひとつ無い夜のことだ。
私は、地域全体が見渡せる高さのビルの屋上で、一人立っていた。
何故だか誰かに呼び出された。
こんな夜に。
………
『怖いわ!!』
いや、めちゃくちゃ怖くね!?
呼び出し人不明&夜&屋上!?
もう「穏やか」の「お」の字もねーわ!!
心の中が暴走状態になっていた私だが、ドアが開く音でハッと目を覚ました。
『呼び出しといて遅いぞ!
……で用はな……
に………!?』
私は目を見開いた。
ドアの前には、
怪しい笑みを浮かべた女子が数人と、
ボロボロになった桃乃がいた。
『………
はへぇ?』←
「はへぇ!?」
「何はへぇって、自分の妹がこうなってるのにその反応!?」
『うん。
ってな訳あるかぁぁぁぁ!!!!
可愛いmy sistherになぁにしちゃってんですかぁぁぁ!?』
私は、今まで生きてきた中で最大の黒い笑みを見せて怒鳴る。
女子は一瞬ビクッと怯え、しかしすぐにさっきまでの顔に戻って言った。
「桃乃のお姉さん、残念だけど、
桃乃とのご対面は今日で最後になりそうね。」
『HA?』←
すると、女子の一人が、私の首に何かを押し付けた。
何が起こったのか分からないまま、私はその場に崩れ落ちた。
桃乃の悲鳴が聞こえる。
恐らくSUTANGAN★←が使われたのだろう。
今にも暗闇に引きずり込まれそうな意識の中で目を開けると、
桃乃が、フェンスの外で押されそうになっていた。
それを見た瞬間、私の意識は強制的に現実に戻された。
ぶっ殺す一心でフェンスに駆け寄る。
でも、
女子達の手は、既に桃乃の背中を押していて。
桃乃の身体は、空中を無抵抗に落ちていって。
落とした本人達は、素早く屋上を出ていって___
私は、動くことも出来なかった。
地面の方から、グチャッという音と悲鳴が聞こえた。
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深井さん(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます!お友達まで...w私も読み方パイの実で覚えたので多分皆そうなんですね← (2017年4月8日 22時) (レス) id: d729c286e5 (このIDを非表示/違反報告)
N - 初コメ失礼します。「π」のところ友達もパイの実って言ってて笑いましたww (2017年4月8日 22時) (レス) id: cd9faf5b06 (このIDを非表示/違反報告)
深井さん(プロフ) - むつさん» コメントありがとうございます…!面白いと言っていただけて嬉しいです! (2016年8月24日 22時) (レス) id: 5d40d73d23 (このIDを非表示/違反報告)
むつ(プロフ) - テンポよく読めて、すげぇ面白いですね…。私書けん、こんな作品…。イベント参加ありがとうございます! (2016年8月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 4baa3bba27 (このIDを非表示/違反報告)
深井さん(プロフ) - むく@初心者さん» 神ですよね(笑顔) はい!よろしくお願いします^^ (2016年8月21日 0時) (レス) id: 5d40d73d23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:深井さん | 作成日時:2016年5月9日 20時