私、六つ子よりも強いんで。[おそ松さん][喧嘩松]

No.25 ページ27

いつまでも[自主規制]のことを考えて「ｳﾍﾍﾍﾍﾍ……」とニヤけているおそ松がとてつもなくウザかったので、腹に蹴りを入れたところ、急所に当たったのか、一発で気絶した。


しかし倒れたその顔は穏やかである。


まるで何も思い残すことなく逝った死人のように、表情が穏やかすぎだ。


何となく手を合わせた。←ヒドい


　


……さて。


おそ松は、本来ならこのままここに置いていくのだが……、まことに残念ながら、チラッと見ただけでは死人にしか見えない訳で。


生きているのに回収されて、生きているのに葬られ……
泣き叫ぶ残り5人を見たくない。


まず脈拍は測るだろうけど((


『………仕方ない……』


おそ松の家に連れていきたいが……


戻るのも気が引けるので……


『私の家に……


　


は!?』


　





おそ松視点





お「ん...」


目が覚めた。


起き上がろうと体を起こそうとすると、腹に走る鋭い痛み。


顔をしかめながら何とか起き上がり、辺りを見渡すと、何やら女の子の雰囲気を放つ家具が目に入った。





え。


お「ｺｺﾄﾞｺｰ...」


いやマジでここどこだよ。


腕を組みながらうーんと唸っていると、下から聞き覚えのある声が聞こえてきた。


聞き逃さないようにとドアに駆け寄り、ピタッと耳をくっつけた。





『だから違うって！』

「じゃあ誰よ！」

『通りで拾ってきた青年です』←

「彼氏じゃないの？」

『んな訳あるか!!!』


あ、


お「完全に俺のことだわ」

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