私、六つ子よりも強いんで。[おそ松さん][喧嘩松]

No.13 ページ15

カラ松視点


　


　


　


フッ……やっと俺の番が来たk((一「ちゃんとやれクソ松」……


じゃあちゃんとやるぜ……(←結構チョロい)


　


おそ松のことだから、どうせ話がそれて“喧嘩”の“け”の字も忘れて帰ってくると思う。


そう考えた俺は、恐らくAとおそ松がいるであろう道に向かった。


　


　


カ「……いた」


案の定二人はそこにいて、おそ松が何やら楽しそうに話していた。


Aの顔を見ると…、前に会ったときとは全く違う、優しい表情だった。


　


………真顔だけど………


　


しばらく様子を伺っていると、Aがおそ松にグーパンチをくらわせ、しかしすぐ起き上がって手を振るおそ松に背を向けた。


　


解散か？


　


Aが走って行ったのが少々気になるが……まぁいいか。


　


俺は二人に気付かれないように辺りを見渡し、遠回りをしてAの家に向かった。


　


……え？何故家を知っているのかって？


トッティの情報収集能力から察してくれ。


　


　


　


『早く顔を上げて』

カ「良いと言うまで上げない」

『やめて』

カ「なら許可をくれ」


俺がAの家の庭に額を擦り付けてから30分。


恥ずかしいが………俺は引き下がらないぞっ…！


『………』

カ「頼むよA………」

『ﾊｧ…分かった分かった』

カ「!!」

『一週間後の午前10時から始める。
○○通りの路地裏に来い。


ぴったりに始められないならやめるぞ』

カ「わ………分かった！」


　


自分の努力が実ったという達成感で頭がいっぱいになり、俺は、早く皆に知らせようとひたすら走った。

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