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とぅーや生誕祭 ページ14

番外編としてお楽しみください!
〜・〜・〜・〜





中原は暑さに耐えかねて袖を捲った。


本当に四月なのか疑いたくなる。春の欠片一つも感じられない今日この頃、中原はヨコハマの街をふらついていた。


特に用が無いからといってマフィア幹部が街中を巡って良いのか、なんていう話になると答えに詰まるのだが、此処は人間の自由ということで良しとしよう。





気温のせいで帽子を被っているのが辛くなり、中原は黒帽子を頭から離した……。


「あれ?中原さんじゃないですか」


中原は飛び上がった。咄嗟に後ろを振り向く。其処には、探偵社員であるAが立っていた。手には細長い橙色の箱を持っており、清楚な七分袖の服を着こなしていた。


中原は内心ホッとする。此処で青鯖が出て来たらどうせ小さいだの何だの嘲笑われるに決まっている。Aで良かっ──


「あれ、今日は黒帽子被っていないんですね。余計に小さく見えます」
「っざけンな!」


……そうだった。彼女は太宰とよく似ている。何がAで良かっただ、災難じゃないか。
中原は危うく異能を発動しそうになった。


「手前何で此処に居るンだよ……」
「そんな感じの事前も云ってましたよね。お疲れ様です」
「腹立つ」


Aは明らかに中原の反応を楽しんでいた。


「何で居るって、見て分かるでしょう。買い物ですよ」
「こんな暑い日によく出歩けるな」
「其れは貴方も同じでしょう。……今日行かないと駄目だったので」


Aはそう云って俯く。中原は眉をひそめた。





「……あの、此れ」


Aはおもむろに橙色の箱を差し出した。中原は困惑を顔に浮かべながら箱とAの顔を何度も見る。


「今日誕生日何ですよね?太宰さんから聞きましたよ。家でごゆっくり飲んで下さい」


それだけ云うと、Aは中原の横を走って行った。
中原は未だ状況が読み込めないまま箱の包みを破いて中を覗いた。其処には高級品と称される酒が一本入っていた。





〜・〜・〜・〜


とぅーや生誕祭は一話完結です。
何だかよく分かりませんでしたね←

とぅーや生誕祭の作者譚→←黒帽子が十二つ



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ちくわの国の深井さん(プロフ) - 姫蛍さん» TKです(( 文才ないので渡せませんw (2017年7月28日 21時) (レス) id: d729c286e5 (このIDを非表示/違反報告)
姫蛍(プロフ) - そうですね!!TKですね!!…文才くださいw (2017年7月28日 21時) (レス) id: eab093c7da (このIDを非表示/違反報告)
ちくわの国の深井さん(プロフ) - 姫蛍さん» コメントありがとうございます!TK(中也はかっこいい) (2017年7月28日 21時) (レス) id: d729c286e5 (このIDを非表示/違反報告)
姫蛍(プロフ) - 中也かっこいい・・・そして、いろいろと羨ましいぞ、夢主ぃぃぃぃ!! (2017年7月28日 21時) (レス) id: eab093c7da (このIDを非表示/違反報告)
深井さん(プロフ) - 千夜ママンさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです♪中也の腹筋絶対に割れてますよ……サワサワ……← (2017年4月25日 18時) (レス) id: d729c286e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:深井さん | 作成日時:2017年4月9日 20時

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