高嶺の花 (ページ6)

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◎ 会えてないページ6

壱馬 side

『ア～～～～』

机に突っ伏している俺。

北人「何、またA先輩の事？」

『違えわ』

そうなんだけどな。

先輩と廊下でバッタリ会ってから何日か経った。

なんつーかもう、これで別に俺が先輩に会った所で何の用もねえし。

屋上に行ってみようかなと思って何回か行ってみたけど、先輩いないし。

『はぁ … 』

『なぁ北人。 A先輩って彼氏おるん？』

北人「え知らないけど。でも確か2年の時、ひとつ上の先輩と付き合ってた気がする。」

翔吾「やっぱA先輩のことじゃーん！！！！」

…いや声でかいんやけど。

年上、かあ。

歳下は無理そうな顔してるもんな。

俺があと2年くらい生まれるの早かったら。

北人「高嶺の花に恋しちゃってんの？」

翔吾「 …マジで？それガチ？」

『そんなわけないやん』

ほんとか？とでも言いたげな顔でニヤニヤしている北人と翔吾。

別に恋なんてしてない、ただ少しきになるだけ。

あの、いつもクールな表情なのにたまに見せる可愛い笑顔とか。

…え、これやばない？俺。

『北人と翔吾カラオケ行こや』

なんだか放課後1人でいるのが嫌になって誘って見たけど。

翔吾「歌上手いお前らと行くのヤダわ！！あと俺今日バイトやし」

北人「ごめんね壱馬くん。俺今日デートなんだ彼女と。」

ハートマークがたっくさんついてるのがわかるような言葉で俺に嫌味ったらしく言ってくる北人。

『何やねんほんまに、』

2人に断られてどうしようか、なんて思ってたら電話が来て。

『もしもし、』

［あ、壱馬～？久し振りに会いたいなって思って！今日あいてる？］

『ああ、空いてるけど』

［じゃあ会おっか！あ、…ウチでいい？］

『ん、全然えーよ。じゃあな』

翔吾「え、誰！」

壱馬「元カノ。兼セ◯レ」

北人「最低すぎんか此奴？？？」

えーやん彼女もいないんやし。

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