19××年××年××日 -■■カ月 ページ4
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アイザック＝ネテロのきっかけになったのは、職員の雑談だった。
「そういえば随分と、藤たに の話を聞きませんね」
「藤たに……？」
「前にいらしたじゃないですか。再生医療とかの研究をするとなれば協力しますよって、うちに来たでしょう。赤髪と着物のインパクト、覚えてますよ。モラウさんにお嬢って呼ばれていた」
「女か」
「え？ もう。……まあ予約の取りにくい店らしいですからね」
その職員は、藤谷Aって誰？ といったアイザックの様子から、やぶ蛇になりたくないので会話を切り上げた。
忙しくて行っていない、もしくはママと喧嘩でもしたか。喧嘩別れなら藤たに の性質上とんでもないことだが、自分が直接店に行くことはないのでこれ以上触れないことにしたのだ。
アイザックからすれば全く覚えのない情報だった。
その職員が言うには、クラブ藤たにはハンター協会と協力関係というほどではないが良好な付き合いであったようだ。
モラウやノヴとも数回来店しており、オーナーの特徴的な念能力。これをすっかり忘れているのはおかしい。
秘書に名刺を探させる。知ってから探せばAの名刺はすぐに見つかった。比較的よく連絡する人物リストに入っていたのに今まで誰の目にも止まらなかった。
「……異常だな」
忘却の影響を受けていない職員の思い出話によれば、彼女の義弟がハンター試験を再受験している。
弟はAを覚えているだろうか。閉店の知らせなどなかったことから弟も影響下にあると予想が立った。
「さて……秘密だらけのA、どっから崩すかな」
自分と同じように、口頭で伝えればヒソカも思い出すだろうか。
記憶を破壊する訳ではないようだが(事実、彼女のことは時系列に矛盾なく詳細に思い出せた)、すっかり忘れるという点が強力だ。
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ルイ(プロフ) - mooさん» 通知がすごすぎてコメントに気付きませんでした🙏🏻複数作品お読み頂き&コメントもありがとうございます！楽しんで頂けたなら嬉しいです！ (5月9日 12時) (
レス) id: 1984ade8f5 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白かったです！ (5月9日 4時) (レス) @page45 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年4月19日 17時
