110.白石蔵ノ介って__ ページ13
・
「こんにちわ。えっと……」
原「ちょお待って…？ほんまに記憶……」
「あっ、ハラテツだ」
原「えっ」
次の日………今日の担当は徳川。
昨日毛利から連絡は来ていたが、実際病院に行ったのは黒部コーチと斎藤コーチだけ。
そして、徳川が病院へ行った時、不思議な事に徳川を知っていたA。
記憶喪失は何かの間違い…と疑ったが、医者に話を聞いたところ_____
徳「完全な記憶喪失じゃないらしい」
奏「部分部分を忘れているんだね………だから俺達……U-17の事は覚えてるんだ」
徳「はい……Aと話したところ、最近の事と、U-17へ来る前の出来事を覚えていないそうです」
種「取り敢えず今分かってる事は、U-17に前からいるメンバーだけっちゅー事やな」
「ご迷惑ご心配おかけしてすみません。じゃあ、練習始めましょ」
その言葉を聞いて、練習に戻り出すみんな。
Aも参加しようとラケットを取り出してコートに向かうと、全員に全力で止められた。
退院したばかりだから休めとの事。
仕方なくコートの後ろのベンチに座って練習風景を眺めていた。
そんな時、毎日の習慣になっていた事が頭に浮かんだ。
"___今日、まだ連絡してない"
「…」
Aはポケットからスマホを取り出して、"白石蔵ノ介"と書かれたところをタップしようとした。
でも、寸前で手を止めた。
"あれっ、今誰に連絡しようとした？
何でスマホ開いてるんだろ。
____白石蔵ノ介って誰？"
原「A！」
「わっ…ハラテツ……」
原「暇そうやから俺が来てやったで！
あっ、そういえばもうすぐ全国大会やな〜！白石達ちゃんと練習_____」
そこまで言って、ハッとしたハラテツ。
「全国、大会……？」と頭にハテナを浮かべて言うAを見て、記憶がない事を思い出したのだ。
四天宝寺での思い出も覚えてないんだと思うと、ハラテツは悲しくなった。
原「……ほ、ほな、俺練習に戻るわ！」
「あっ、待ってハラテツ。
白石蔵ノ介ってどんな人？」
原「へ…？」
「あ…何か凄く気になったから……ごめん、練習戻っていいよ」
原「…いや、戻らへん！あのな、白石っちゅー奴はな____」
急に話し出したハラテツに、Aは驚きながらも話を聞いた。
四天宝寺の頃の話を嬉しそうに……どこか懐かしそうに聞くAに、ハラテツは微笑んだ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
栗ようかん(プロフ) - ユウちゃんさん» 喜んでえええええええええええええ！！！！！！ (2017年4月29日 16時) (
レス) id: 2cd9c9184b (このIDを非表示/違反報告)
栗ようかん(プロフ) - ユウちゃんさん» 頑張ろうね｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡身体的にもきてるけど、頭脳的にもちょっと足りない← 勉強とかサラサラなんだけどぉぉおお(泣)本当に心の支えはアニメだけだよ… (2017年4月29日 16時) (レス) id: 2cd9c9184b (このIDを非表示/違反報告)
ユウちゃん(プロフ) - 栗ようかんさん» 膝間付け！崇めろ！奉れ！ (2017年4月29日 10時) (レス) id: 21be5ef3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ユウちゃん(プロフ) - 栗ようかんさん» うわチャリ通か〜大変だね(^^;;こっちもずっと立っとかなきゃ駄目だし満員だしﾔﾀﾞ(;ω;`お互いがんばろーね！私も白石君毎日見てるから結構元気いっぱいだったりする( (2017年4月29日 10時) (レス) id: 21be5ef3c7 (このIDを非表示/違反報告)
栗ようかん(プロフ) - ユウちゃんさん» 銀さんの南無阿弥陀仏かっこいいよなよな。イケヴォかよ銀さん……仏！！THE 仏！！！拝ませて！！てか拝んでほしい！！！ (2017年4月28日 14時) (レス) id: 2cd9c9184b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
