タイムループ【stxxx】 (ページ2)

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２【青目線】ページ2

戦争…くだらない。

でもそんなことを口に出したら牢屋行き。

こんな息苦しい世の中、無くなればいいのに。

戦争？

ただ国民や、相手の国の国民が苦しむだけじゃないか。

お偉いさんは、高い椅子に座って足を組んでるだけ。

戦争が起きて、やっと"解放"されたのに。

また苦しむとか、

るぅとくん怪我したし。

治療道具とかない。

防空壕へ行っても、治療道具とかないから安静にするだけだ。

こんな世の中狂ってる。

周りは炎。

木材も倒れそうになっている。

あれ…木材、の前に人影が見える、

幻覚かな？

近くに行かないと見えない。

でも、倒れかけてる木材に近付くとか命が幾つあっても足りない。

…でも、その人影が親友だったら？莉犬くんだったら？

『莉犬くんっっ！！！！！』

僕は咄嗟の出来事に走っていた。

倒れそうになっている木材を見て、莉犬くんは硬直している。

助けないと。

莉犬くんを払いのけて、自分が木材の下敷きになった。

莉｢ころちゃん…っ！！｣

こ｢大、丈夫だよ、｣

木材は焼けているから、暑い。

尋常じゃないほどに痛い。

痛すぎる。

無理だ、痛い。

無理かもしれない。

助からないかもしれない。

必死に木材の下からはい上がろうとするも、重くて出れない。

そんな僕の前にオレンジ色の髪をした彼が現れた。

とっても熱いだろう木材を力一杯上に持ち上げてくれた。

チャンスだ、そう思いはい上がろうとする。

…でも、駄目だった。

足に力が入らない。

痛すぎて。

な｢ころちゃんっ！｣

こ｢なぁくん…｣

なーくんは手を指し述べてくれた。

腕は動かせるので、なーくんの手を必死に取る。

なーくんは、僕の手を握り返してくれて、

僕を木材の下から引っ張り出した。

ジ｢いちちちちっ｣

こ｢なーくん、ジェルくん、ありがとう、っ｣

ジ｢親友の為やからな。｣

な｢焦ったよー｣

ジ｢ころん、ほら、乗れ｣

こ｢え、｣

ジェルくんが、おんぶすると言わんばかりに背中を出してくる。

こ｢ジェルくん、手火傷してる、｣

ジ｢いいんよ、あるけんやろ？ころんは｣

ジ｢ほら｣

こ｢…うん、でも無理しないでね｣

る｢ころちゃん｣

るぅとくんとおぶられ同士、一緒に笑った。