タイムループ【stxxx】 (ページ1)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:700 hit

１【黄目線】ページ1

暑い、暑い、水が欲しい。

今ここにいる皆が思っている事だろう。

もう数日前から、何も飲み食いをしていない。

「るぅちゃんッッ！！！！上っ！！！！」

る「りーぬ？」

僕たちの上にあるのは夜空だ。

他に何があるのだろう、と考え上の方を見る。

上にあったのは、僕に真っすぐ落ちてくる焼夷弾。

る「うわっ！！！！」

突然の事だった。

突然の事だったから、完全に避けきれなかった。

腕がちょっと焼けてしまったかもしれない。

どうして僕は焼夷弾が降ってくることを考えなかった？

ああ、そうか、疲れたのか、考える力がなくなりそうだったのか。

痛覚もなくなった気がする。

焼けた腕の痛みが感じない。

皆、僕を心配して駆け寄って来てくれた。

僕は全然大丈夫だよ。

皆に一言腕から血を流しながらそういう。

「るぅちゃんっ、手当てしなきゃっ！！」

手当て道具ないでしょ。

こんなの放っておけばよくなるよ。

る「本当に大丈夫ですよ、それよりも早く防空壕行かなきゃ」

皆は俯いた。

本当に大丈夫なのに。

「、、なら、俺がおんぶしてやるから乗れ」

る「え、」

おんぶ、、？

る「しないでいいよｗさとみくん。僕足怪我してないですし」

さ「乗らねーなら進まねーぞ」

る「…乗ります、でも僕重いですよ」

さ「いいから」

仕方なしにさとみくんの背中に乗る。

ガッシリしてるなあ。

僕、いい友達、いや親友を持ったなぁ。

る「ありがとう、皆、さとみくん」