【オリジナル】茫々のプリマステラ (ページ3)

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序章　ページ3

だが、Aに説明されたことは、1度目のムリィフィネ計画とは全く異なるものだった。

まず、①この計画はA氏独自で活動すること。

それから、②この計画は秘匿にし、外部に決して漏らさないこと。

を示された。

Aは、てっきり戦地に赴くのだと思っていたため、少し胸を撫でおろしたが、『A氏独自』という字がどうも胸に引っかかり、頭にもやがかかるようだった。

上司：
「いやぁ、Aがこの計画を引き受けてくれて助かりました。」

A：
「いえ、むしろ私なんかで良いのかと、複雑な気持ちです。実力不足のように感じるので……」

上司：
「良いんですよ。第一次ムリィフィネ計画を耐えた職員では、第二次のこのミッションは辛いでしょうから。」

Aはこの計画に自分が任命されたことを誇った。

上司はAを局の深いところへと連れて行った。深く、深く……、とうとう最深部まで来てしまった。

Aは来たことの無い最深部に胸を躍らせた。

上司：
「ほら、今日は自己紹介から。順に挨拶していってください。」

そう言われて扉を開けられると、中には5つの扉があった。