【wrwrd!】呼び出し代行 2【zm】 (ページ3)

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その日の放課後。

早速今日、ゾム先輩と図書館で勉強する約束をしていた…

…というのに運悪く日直があたってしまった私は、バタバタと廊下を走っていた。

「日誌出さなきゃいけないのに担任がいないなんて、ふざけてる…！」

今日の時間割、欠席者、早退者、今日1日の総括、と多くある枠をなんとか埋めた頃には担任はもう教室におらず、盛大なため息をついた私は先生を探しに出た。

職員室、他クラスの教室、受け持つ部活の活動場所…いろいろな所を探し回ったのに全然見つからない。腹立ち紛れに落ちていたペットボトルを蹴飛ばした所で偶然副担任と鉢合わせなければ、私は帰れなかったんじゃなかろうか。

急ぎ足で戻った教室の私の机の上には今日の最後の授業で使った教材がぽつんと残っている。なんとなく虚しい気持ちになりながらも持って帰るものと置いていくものを分け、カバンにしまっていく。

と、その時。

「…あ」

＿ガシャン。

肘でも当たったのか筆箱が落ち、中身を床にぶちまけてしまった。授業終わりに閉めなかったっけ、ほんとついてないなぁ。

時間がかかっても図書館で待っているとは言ってもらったものの、先輩を待たせたくはない。

「それに、早く会いたいし」

呟いて筆箱の中身を拾い集め荷物をまとめ、また走って教室を出た。

廊下には私が走る足音だけが響いていた。