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ut「僕らもその輪におれるし、上出来やと思わん？」
初めはシャオロンも大先生のようにAに恋をしているのだと思っていた
かわいらしい幼少期の初恋を拗らせて、悪魔ながら欲に素直に「取られたくない」と駄々を捏ねているのだと
tn「もしシャオロンの
どこへ行くにも、何をするにも、彼はAの側にいたがる
産まれたての魔鳥の雛のように、いつだってぴったりと肩がつく位置に陣を取る
恋人だってそんな距離感にはならないだろうと驚いた事は片手だけでは収まらない
tn「それは、【依存】とちゃうんか」
もし、この先Aと長い期間離れるようなことがあればと考えると…あまりにも目が充てられないような光景が目に浮かぶ
その結果は恐らく、シャオロンにとってもあまり良くないんじゃないかって
俺も彼らの【オトモダチ】なら、どうにか手を貸せるんじゃないかと、そう思った
けれど
sha「…なんでお前にそんな事言われなあかんの」
地を這うような低音に思わず生唾を飲む
sha「たった数ヶ月しか知らんくせに…俺らが何年っ…何年一緒におると思ってんねん！」
大先生の「シャオちゃん」という声も届かず、大きな尻尾はテーブルに置いてあった空のコップを払い落とす
sha「信用できる相手なんてこいつらしかおらんかった！
親も近所のガキも俺のこと見てくれへんし、誰もこんな俺のこと好きじゃなかった！」
sha「でも、こいつらだけは…俺のこと見てくれたんよ」
お揃いのパジャマがくしゃくしゃになるほど握り込んだ、彼の拳に涙が落ちた
下を向いたまま訴えるような声には、いつの間にか嗚咽が混じっていた
sha「クソガキの俺のことを受け入れて、隣で居るって約束までしてくれた！！」
sha「だからお互いが1番で！安心で安全な場所だった！」
sha「だからずっとそんな心地いい悪魔とだけでいたいって、そう思って何が悪いねん！！」
ut「シャオロン」
ぽん、と大先生がシャオロンの肩を叩く
ハッとしたように目を丸めたシャオロンは、そこでやっと大先生と目を合わせた
ut「Aとゾムは寝てるんやから、しぃー」
大先生に諭されて「っあ」と小さな声をあげたシャオロンは真っ先にAの方を見る
そして、彼が変わらず夢の中にいるのを確認してから、肩で息をついた
sha「…、すまん」
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マジモンの名無し(プロフ) - 仮想話さん» 了解しました！ (1月24日 17時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - お立ち寄り頂きありがとうございます。全てのコメントを有り難く拝見しております。誠に勝手ではありますが、快適かつ楽しいサイト活用の為、当作品でのコメント送信は私宛のもののみに限らせて頂きたいと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願いします。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - ベルナールさん» ベルナールさん、コメントありがとうございます！不定期ではありますが何年か先の完結目指して更新しますので、お付き合いくださると嬉しいです。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、続編でもコメントをいただけるなんて恐縮です！寒い季節が続きますので、温かい飲み物を飲んでゆっくり過ごしますね、ありがとうございます！ (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - 蘭欄さん» 蘭欄さん、コメントありがとうございます。趣味ながらできる範囲で研鑽に励もうと思います。ここまでお付き合い下さり本当にありがとうございました。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2024年1月16日 10時
