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興味が無い相手をあしらうAを見ると、初めてみる人のような不思議な気分になるのだ
まあ、相手にしていたらキリがない絡み方をされていればそうなるのも仕方がないのかもしれないが
sha「寝袋結構快適そうかも、明日借りよっかな」
ut「えー、僕が借りるぅ」
tn「おい、明日はさすがに帰れや、明後日からまた学校なんやから」
sha「もうトントンちから行けばええやん」
ut「せやな、皆でシュヴァインさんになろう」
tn「ほんまに帰れ、お前らみたいな兄弟はいらん」
しっしっ、と手を払う動作を見せると、即座に2人からは息ぴったりのブーイングが飛んでくる
幼馴染みということだし、そういうところは本当に兄弟みたいだが、俺を巻き込まないでほしい、切実に
ひとつため息をついて「少し片付けてから俺らも寝るか」と2人に提案しようとした時だった
sha「トントンさ、俺らに聞きたいことあるなら今の内やと思うで」
先程までの跳ねた口調とはまるで違う、落ち着いていてどこか冷淡ともとれる口調でシャオロンはそう切り込んできた
一日中、つい先程まで遊んでいてポカポカだったはずの体に冷や汗が伝う
ut「Aは一回寝たら朝までぐっすりやから、確かに今しか話す機会はないかもなぁ」
tn「…顔に出とったか？」
ut「まあそんな感じ、トントンもこの2人とまではいかんけど、割と分かりやすいで」
ゾムとAを見下ろしながらケラケラと笑う大先生に、普段と違って少し怖い顔をするシャオロン
そして、床で健やかに眠るAを横目で確認してから、俺は以前からの疑問を口にした
tn「お前らは…Aのこと好きなんか？」
それはずっと気になっていたけど聞けなかったこと
男同士の幼馴染み3人組の、目に見えない何か奇妙なほどの仲の良さに対してずっと持っていた疑問
sha「は？何当たり前のことを」
tn「いや、それはそうなんやろうけど…」
sha「じゃあなんでわざわざ？」
シャオロンはよくわからないという風に首を傾げた
枕投げ最終戦前の大先生から振られた問いかけに対しても確かに彼はいつも通りったし、本当に心当たりが無さそうだった
ならやはり俺の勘違いだったのか、と軽く謝り話題を切ろうとしたその時だった
ut「僕は恋愛の意味で好きやで。この間、告白もした」
辿々しくもそう言い切った大先生は、俺を真っ直ぐに見つめて微笑んでいた
憑き物が落ちたかのように、それはもう晴々とした笑顔だった
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マジモンの名無し(プロフ) - 仮想話さん» 了解しました！ (1月24日 17時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - お立ち寄り頂きありがとうございます。全てのコメントを有り難く拝見しております。誠に勝手ではありますが、快適かつ楽しいサイト活用の為、当作品でのコメント送信は私宛のもののみに限らせて頂きたいと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願いします。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - ベルナールさん» ベルナールさん、コメントありがとうございます！不定期ではありますが何年か先の完結目指して更新しますので、お付き合いくださると嬉しいです。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - マジモンの名無しさん» マジモンの名無しさん、続編でもコメントをいただけるなんて恐縮です！寒い季節が続きますので、温かい飲み物を飲んでゆっくり過ごしますね、ありがとうございます！ (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
仮想話(プロフ) - 蘭欄さん» 蘭欄さん、コメントありがとうございます。趣味ながらできる範囲で研鑽に励もうと思います。ここまでお付き合い下さり本当にありがとうございました。 (1月24日 3時) (レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2024年1月16日 10時
