EXOの長男 1 (ページ15)

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回想2 ベッキョンside ページ15

ﾍﾞｯｷｮﾝ『ヒョン…今日、こっちで寝ていい？』

「おお、いいよ」

デビューして数ヶ月たった日の夜、オレは寒くて目が覚めた

部屋の窓が開いてたんだ

でも、同室のチャニョルはそう感じていないらしく、布団を蹴って爆睡していた

メンバー曰く、オレは結構寒がりらしい

だから、オレのワガママでチャニョルに迷惑をかけるのも悪いと思って部屋を出た

すると、Aヒョンの部屋から小さな音が聞こえて来た

夜も更けていると言うのにAヒョンは、まだ起きてるんだろうか

そっとヒョンの部屋を開けると、そこには音楽を聴きながら天井を見上げてるヒョンがいた

幸いにもヒョンの部屋の窓は閉まっていて、ここなら安眠出来るだろうと、ヒョンに頼んでみると、ヒョンは快く受け入れてくれた

「寒くない？」

ﾍﾞｯｷｮﾝ『大丈夫』

ヒョンの部屋の空いてるベッドの布団に潜ると、ヒョンは音楽を止め、優しくオレの頭を撫でた

ﾍﾞｯｷｮﾝ『別に止めなくても良かったのに…』

「もう寝るんだろ？」

ﾍﾞｯｷｮﾝ『そうだけど…』

「眠れなくて音楽を流してただけだから良いよ。
布団に潜れば眠気も襲って来るだろうし」

ヒョンは優しい

そう言いつつも、寝るオレを思って止めてくれたんだろう