18話 スノーボード ページ23
東雲「風丸…」
悔しそうに、辛そうに言葉を絞り出す風丸に心が痛む。
全員が口を閉ざし、俯いたその時だった。
吹雪「だったら、風になれば良いんだよ!」
全「!」
吹雪が明るい声を出す。
風になる…厨二病か!!←って…
厨二病？
《私は闇より生まれし悪魔なのだ!!》
《何言ってんだよ(笑)》
東雲「ｯ!?」
急に頭の中に流れてくる映像。
何？誰？
吹雪「…Aちゃん？」
東雲「(ﾊｯ すまない、何でもない…」
吹雪に話しかけられた途端、映像が消える。
何だったんだ…
吹雪「ううん!Aちゃんもおいで？見せてあげるから。」
吹雪はﾆｯｺﾘ笑って、僕の手を引く。
東雲「あ？ちょ、ちょっと…!!」
っていうか手を繋ぐ必要がどこに…
その前に、何で名前呼び何だ…
と言っても反抗する事も出来ず、そのまま連れていかれた場所は……
円堂「すげー…校舎の裏がゲレンデなのか!」
なんて学校だ…
北海道では当たり前なのだろうか？←
東雲「？」
と、僕は隣を見て驚く。
白恋の人達が雪玉を構えていたからだ。
あ、違うな…人の体の二倍くらいの大きさのやつな？
雪合戦用じゃないぞ？←
また、やろうとしていた事が何となく分かった。
恐らくこれはスノボーだろう。
…と、吹雪がスノボーの格好をして準備しているのが見える。
やはりな…
円堂「スノーボードか!」
風丸「それでどうやって…」
不思議そうな雷門に、微笑する吹雪。
吹雪「まあ見ててよ!雪が僕達を風にしてくれるんだ!」
そう言うと吹雪は早速滑り始めた。
結構なスピードが出てるが、切り返しも綺麗だし、速さに目がちゃんと追いついてる。
更に、転がってきた雪玉を軽々避けていく。
成る程、これならスピードに慣れる事が出来る。
…にしても風になる、か
どうにも気になるな……
…まぁ、思い出せなくても支障のない事なんだろう。
気にするのをやめ、吹雪を見る。
その時、目金と栗松が雪玉にぶち当たり、そのまま転がっていって木にぶつかった。
積もっていた雪が、ﾄﾞｻﾄﾞｻと落ちてくる。
吹雪「!!(ｽﾞｻｧｯ」
東雲「!!」
まただ。
吹雪は、落ちてくる雪を見ると怖がる。
何があったんだ…こいつに
そう思いながらも、反射的にそこを飛び出す。
円堂「東雲!?」
滑ると粉雪が舞うから、飛び降りる。
そのまま空中で何回か回転して、吹雪の隣に降り立った。
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杳覇(プロフ) - かんきさん» ありがとうございます！ (9月1日 0時) (
レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
かんき - 白りゅうコメΓおもしろい (8月31日 23時) (レス) @page6 id: 1055dbe400 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 阿修羅さん» はじめまして。コメントありがとうございます！ わ〜〜そうなんですか！？ 恐縮です、ありがとうございます…！ ご愛読頂けて本当に嬉しいです、これからも精進していきます🙇♀️ (2022年5月7日 20時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
阿修羅 - はじめまして！この小説とっても好きです。何回も読んでます。この小説作ってくれてありがとうございます(*'▽') (2022年5月7日 18時) (レス) @page9 id: fe9d7705f3 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます。三話にて記述しております。 (2021年7月11日 18時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2017年9月8日 18時
