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「それでは、行ってらっしゃいませ〜」
派手に血を浴びた女性スタッフから人形を受け取ると、ズイズイと背中を押され、半ば強引に中へと入れられた。...にしても初っ端から真っ暗って、流石に怖くないか？
ちなみに俺はお化け屋敷入るのは小学生時代に遊園地で入ったことくらい。全然今とクオリティは違ってなんだか中途半端なつくりだったのを鮮明に覚えてる。
だけど今現在はこの高クオリティ。もうまるでそのままの廃屋を使ってる感じがする。
『...気になってたんですけど、二人はどうしてお化け屋敷に？』
「あー...」
「ある企画で負けて、ちょっと...あはは」
冷や汗ダラダラで言われても説得力はないんですけど。
そう思いながら、人形を握りしめた。
ストーリーを説明すると、廃病院がモチーフの話らしい。
なんでも、腕の良い医者が営む診療所だったが、とある女の子の手術に失敗してからというもの、怪奇現象が起きたりなどの悪評が広がり、最終的にはその医者が変死した。そうなってから、ずっと女の子の霊が廃病院を彷徨い歩いて、やってきたものを悪戯をするんだとか。
で、俺たちがこの可愛らしい人形で供養するらしい。
随分なありきたりな話だな、と思いつつ、暗い道を歩く。随分目が慣れてきた。
ひんやりとした空気をまといながら、ビクビクと歩く二人の様子を伺った。ちなみに俺が先頭である。
『...なんか、全然出てきませんよ？』
「そんなこと言ってたら出るんですよ！」
「えぇ...？でもそこの曲がり角とか出てき」
直後、曲がり角から手術用メスが数本飛んできた。すぐさま野太い悲鳴がこだまする。
『うおぉぉおおおっ！！』
「うわぁぁぁぁぁああ"あ"っ！？」
「あああああぁぁああっ！？」
カラン、と軽やかな音を立てて落ちたそれは"本物の"メスだった。
すっと血の気が引いたのを感じた。どっどっど、と心臓の音が加速する。
殺しに、きてないかコレ。
二人も気づいて後ずさる。
「は、はは...何これ...本格的すぎ...」
「このお化け屋敷、どうなってるんですか...？」
『と、とりあえず早く進んで出ましょう』
見なかったことにして、早足で暗い道を進んだ。
周りの温度はさっきよりも下がったような気がした。
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あおい(プロフ) - 勝手にリクエストしますね。休みの日に外を歩いていたら女の人に囲まれて偶々通りかかった我々だの皆に勘違いされそうになる話…とか出来てくれたら嬉しいです。 (2019年8月15日 0時) (
レス) id: 17011b32b0 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - あの〜、できれば毒素と主君で動物園とか出来ますか．．．? (2019年3月7日 7時) (レス) id: 567bbe9e30 (このIDを非表示/違反報告)
ソトド - わーいヽ(=´▽`=)ﾉ (2018年6月30日 15時) (レス) id: 1f5401cbd5 (このIDを非表示/違反報告)
たこやき。(プロフ) - ソトドさん» 了解です！今日一気にリクエスト消化したいと思ってます！ (2018年6月30日 14時) (レス) id: cf837c4d54 (このIDを非表示/違反報告)
ソトド - 面白いですね(*^^*)リクエストですがラーメン屋さんに行ってる話を見たいです！出来ればまだ出てないメンバーとか出して下さいm(__)m (2018年6月30日 13時) (レス) id: 1f5401cbd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たこやき。 | 作成日時：2018年6月18日 20時
