【w.r.w.r.d】何もしてません【学パロ】 (ページ2)

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放課後。

夕暮れに染まった教室で友達と二人、掃除の片付けをしていた。
運のいいことに、掃除当番にはつむぎちゃんと一緒だった。初めて彼女と会話したかもしれない。

机を定位置に戻そうとしたとき、廊下からつむぎちゃんを呼ぶ声がした。

「つむぎ～...ってなんや、掃除当番か。頑張っとるなぁ」

「あっ、シャオちゃん！うん、そうなの。でももうすぐ終わるから...」

「ん、じゃあ待っとくから。頑張って終わらせてな」

「うん、頑張る！」

...シャオロンくんだった。
おー、やっぱりイケメンなんだなぁ。ツーブロで分けた髪には豚のピンどめをつけていた。こんなにもピンどめが似合う男子、初めて見た。

じっと眺めていたのに気づいたのか、シャオロンくんがパッとこちらを見た。カラコンで黄色く輝いている目には少しの驚きが含まれていた。
いきなりのことにビクッとして間抜けな声を漏らす。

『うぉっ...』

「何その声。女の子が出す声じゃないぞ」

『う、うるっせーわバカ！』

「はいはい、もっと女の子らしくなりましょーねー」

ちりとりでゴミを集めていた友達がそれを聞いていたと見えて、すぐさまおちょくってくる。
こいつ...。キッと友達を睨めば「おー、怖い怖い」と逃げて行った。
それに対してつむぎちゃんはせっせと机を運んでいる。なんていい子。

だけど、なんでかつむぎちゃんからの視線がやけに強くて背中が痛くなった...気がする。

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