真剣勝負は何処ででも ページ8
｢顔は見られちゃいけない者なんでね。｣
威｢たまには見るのもいいね〜。｣
店｢ぉぉおおおお客様！！おやめ下さい！！！｣
沖｢下がってろぃ。｣
｢真剣勝負に手ぇ出すな。｣
殺気に溢れた私達の声や真剣と傘に店員は悲鳴を上げて下がって行った。
沖｢てめぇ、夜兎か？｣
｢さぁね。｣
ココで夜兎じゃ無い。とか答えて、戸籍を調べてもらっちゃ困るからね。
｢戦いが好きなのは確かだよ。｣
今度はハンデ無しだ。オラ、ワクワクすっぞ！
沖｢こんなにか弱そうな奴に負けてられやせんぜ。｣
｢そう。負けるつもりは微塵もないけどね。｣
新品の傘と真剣がぶつかる。他の客が叫びながら出て行った。
威｢A〜、木刀使わないの〜？｣
｢新品の傘を試したいから！｣
そこまで広くない店内。障害物も沢山だけど、それらをどう使うかで勝負が決まる。それで、私は相手に蹴りを入れて壁に埋め込んだ。
威｢おぉ〜。まぁ、Aはいつも相手にしてる奴が違うからね。｣
沖｢それ、どういう意味だ？｣
額から垂れた血を拭いながら顔を上げたソイツ。
｢自分で考えてみ。まぁ、私は血を好み、求める職だって言うことだよ。｣
地球人だけど、夜兎に似てる私。まぁ、あの人には叶わないけども。
また剣を振り落とすソイツは絶賛体力消耗中だ。
｢このまま戦ってたら、勝てないよ。｣
私が畳掛かれば容易く勝ててしまう。そんな事を思っていれば、トングが肩に直撃した。
沖｢地球のポリ公、舐めたらどうなるか知ってるか？｣
｢さぁね。でも、挑発したら楽しい事は知ってるよ！｣
このドSが！こうゆう奴には直ぐ乗っちゃう。まぁ、ポリ公なら私の事を知ってるはずなんだけど。
そして今度はソイツ傘でフルスイングした。
沖｢・・・なんだ、お前・・・｣
｢まぁ、勝敗アリだね？｣
沖｢次会った時は勝つ・・・！！｣
｢そっかそっか。次はいつ会えるかな〜？｣
次会うのは多分明後日だろうなぁとか思いながら店を出る。
威｢地球は暑いね〜···。｣
紫色に染まる空を見て神威は呟く。
｢夜兎にしたら暑いのかもね〜。これからどれだけ暑くなるか···。ま、今日はありがとう。気が向いたら連絡するよ。｣
それじゃ。と言って別々の方向を向いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月猫 | 作成日時：2017年10月11日 7時
