脆い屋根には気をつけろ ページ5
「タダの一般人か。そりゃそうだよな。」
屋根の上でのんびりしていると誰かが話しかけてきた。
?「そこで何をしている?」
その人はサラサラロングヘアーでお尋ね者のポスターで見た事があるような・・・。
「桂!!!」
桂「そうだが、何故知っている?!」
そんな風に叫んでいると中から誰か出てきた。
新「何ですか?他人の家の前で騒がないで下さい!ってAさん!!!」
「ハハッ。日当たりが良かったからツイ登っちゃった。」
気持ちよさそうだったし。
桂「何故新八君が名前を知っているのだ?!」
「なんか変な所にツッコミ入れるんだね。さっき私が依頼したからだよ。私は坂田A。今は外だから帽子は外せないけど。」
やはりコチラも驚いた顔。白夜叉と狂乱の貴公子は友達のはずだったし。銀時の事は知ってるのだろう。
桂「まさかAとはあの・・・」
「それは今、伏せといて。」
そんな事を言われては困る。しかも新八君の前で。他の話題に逸らさなくては・・・。
新「そうだ!Aさん、この家の屋根何故か脆いから降りた方が良いですよ!いつだかさっちゃんさんも落ちてきたし。」
「そのさっちゃんさんてのが気になるけど・・・」
?「始末屋さっちゃんとは私の事よ!!!」
新「げ・・・。」
声のした方を見ると電柱に立っているくノ一が居た。
新「貴方達、万事屋のストーカーもいい加減にして下さいよ!!!」
「ストーカーなんだ。ま、いいや。私はこれで失礼するね〜。」
そう言って立つと下がミシッと歪む。そこからズボッと穴が空く。
「うっわ。」
銀「もう少しマシな驚き方出来ねぇのかよ。」
「穴は治しとくから。」
天井に向けて杖を振るとポッカリと空いていた穴もちゃんと塞がった。
新「言わんこっちゃ無い・・・。」
「屋根が好きなんでね。こんな事は初めてじゃ無いよ。」
桂「他にも穴が空く家があるのか・・・。」
新「や、学ぶな・・・っ!」
私が起した桜吹雪に新八君は目を伏せる。目の前が真っピンクに染まり、それから薄暗い路地裏へ変わる。
?「春の魔法、綺麗だね。」
「春しか使えないから困るんだけどね。時間ピッタリ、流石は神威だ。」
神楽ちゃんに似てるな〜と思いながら神威のオレンジ色の三つ編みを見る。
威「で、用事って何?」
「そうそう。使ってた夜兎の傘が壊れちゃって。選んで!」
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作者名:月猫 | 作成日時:2017年10月11日 7時