この世の警察 ページ32
そして今はそれぞれの配置について合図を待つ。潜入当日だ。え?一気に飛びすぎだって?そんな事は言っちゃいけないよ。思っちゃいけないよ。
「土方さん、まだですか?!」
中腰で中の様子を覗くのはもう疲れた。
土『そっちはどんな感じだ?』
聞き耳をたてれば土方さんの情報や総悟の事、さらに私の事まで話されていた。大声で。
「リラックスしまくってますよ。真選組暗殺計画たててます。」
土『そんじゃあそろそろいいか。潜入開始だ!』
「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」
土「御用改め、真選組だ!身命にお縄に付け!!!」
真選組決め台詞が出たところで、相手は抜刀。
「全員残らず殺れ!!!」
声を張り上げ、指示を出せばすぐにバレた。
敵「女がいるぞ!!!」
敵「ソイツから殺れ!!!」
ふふふっ。思惑通り。多くの剣先は私に向けられる。それを1つ1つ確実に交わしながら斬る。
「この世の警察、女は強いよ。」
辺り一面の奴らを一気に切り倒せばドサッと崩れる音がした。死んだ奴らの刀に付いた血を振り払ってよくよく見てみる。よくよく見ると、血の他に濡れた跡があり、しかも鉄じゃない、他の臭いがした。その瞬間に私の頭の中で全てが繋がる。さっき横目が捉えた斬られて変に倒れていた隊士は急所を突かれていなかった。確かに私も多少斬られたが問題ない。だってえいりあんに慣らされてるから。でも隊士達は違う。こんな奴で斬られたらイチコロだ。
「これはマズいな···。」
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作者名:月猫 | 作成日時:2017年10月11日 7時