武装警察と魔法使い ページ3
土｢あ・・・暗黒少女？｣
沖｢何じゃそりゃ。｣
隊｢最近の攘夷浪士の動きを全て一人で留めているって噂の・・・！｣
この１週間、攘夷浪士の動きが確認されては途中で止まるの繰り返しが頻繁に起こっていた。その背景に謎の少女の存在がある事がつい先日分かって、そのままだった。
土｢事情聴取を・・・｣
｢させないよ。どうしてもって言うなら力尽くで私を捕まえな。｣
見えない目元はきっと笑っている事だろう。そんな事を思う土方の横を沖田が物凄いスピードで通った。剣を抜き、Aに切り掛かる。だが、軽々しく避けられてしまう。
沖｢・・・クソッ｣
肩で息をする沖田に対して余裕で微笑むA。ドSの沖田にしてはイラつく対象である。
土｢お前は何故ココに来れた？！表には護衛が居たはずだ！｣
｢護衛？私を見くびってもらっちゃ困るわ。一部の記憶を消せば済む話じゃない。｣
ホラ、と言うように杖を振るA。
近｢捕まえろォォォォォ！！！｣
｢アハハ。楽しくなってきた。｣
Aはそう呟くと杖を突き出し、軽く横に振った。すると隊士達が膝を突いて座り込んだ。
近｢・・・は？｣
｢今回はこの辺にしといてあげるよ。また街でね、真選組の皆さん。｣
そう言うと隊士達にかけた魔法を解いて杖で地面を突く。すると桜吹雪の渦が起こり、Aは消えた。
土｢何だ、アイツ・・・｣
沖｢見回り、行かなくていいんですかぃ？｣
近｢という事だ！これから、見回りとする！｣
隊(どうゆう事だよ。)
Aが居るのは屯所の屋根。足を伸ばして寛ぎながら下の隊士達の動きを見ていた。
｢灯台下暗し。近場から探さないとね・・・。｣
そう言い残すとAは裏から屯所を出た。足を運ぶ先は歌舞伎町の万事屋。最近、歌舞伎町で目撃情報が相次いでいるのは万事屋を探すため。探しまくって、昨日やっと見つかったのだが眠かったので、家に戻って次の日に出直そうと考えていた。
インターホンを鳴らして誰か出てこないかと外で待つ。少しもしないうちにメガネの子が出てきた。
？｢ご依頼ですか？・・・って貴方！！！｣
｢黙って。依頼だから。｣
？｢新八〜、急に叫んでどうした〜？｣
？｢お前が叫ぶとキモいアル。辞めるヨロシ。｣
？｢ま、まぁ、中へどうぞ・・・｣
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作者名：月猫 | 作成日時：2017年10月11日 7時
