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知らぬが仏 ページ20

袴を買った次の朝、土方(さん?)の悲鳴で起きた。時刻はただいま7時。

「なんだよ朝っぱらから···。」

そんなことをボヤきながら廊下に出る。

土「うっわ、A!!!」

したら土方さんがめっちゃ焦りながら私の部屋に飛び込んできた。

「え、何してんの···。」

土「少し黙れ。」

そう言ってタンスの陰に隠れた。

しばらくして襖が開く。

沖「あ、A〜。土方クソヤローを知りやせんか?」

「ん、土方さんならそこに隠れてるけど。」

その時、総悟はなぜかバズーカ片手に担いでいて、白い薄汚れた幽霊みたいな格好をしてる。私が答えた瞬間に土方さんは音速で叫びながら逃げて行った。

「何があったの?」

沖「土方コノヤローが寝てる間に『総悟が死んだ総悟が死んだ総悟が死んだ総悟が死んだ総悟が死んだ···』って唱え続けてたんでさぁ。」

「あぁ。それで幽霊の格好で脅しに出てきた訳か。じゃ、私も。」

それから私も白装束に着替えて包丁二刀流で土方さんを1、2時間追いかけ回した。

でも土方さんはまだ袴の15万円に気づいてないらしい。知らぬが仏ってこの事だな。

なんでもやるなら本格的に→←自分の事は知られないのが1番



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作者名:月猫 | 作成日時:2017年10月11日 7時

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