今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:1,228 hit
小|中|大
知らぬが仏 ページ20
袴を買った次の朝、土方(さん?)の悲鳴で起きた。時刻はただいま7時。
「なんだよ朝っぱらから···。」
そんなことをボヤきながら廊下に出る。
土「うっわ、A!!!」
したら土方さんがめっちゃ焦りながら私の部屋に飛び込んできた。
「え、何してんの···。」
土「少し黙れ。」
そう言ってタンスの陰に隠れた。
しばらくして襖が開く。
沖「あ、A〜。土方クソヤローを知りやせんか?」
「ん、土方さんならそこに隠れてるけど。」
その時、総悟はなぜかバズーカ片手に担いでいて、白い薄汚れた幽霊みたいな格好をしてる。私が答えた瞬間に土方さんは音速で叫びながら逃げて行った。
「何があったの?」
沖「土方コノヤローが寝てる間に『総悟が死んだ総悟が死んだ総悟が死んだ総悟が死んだ総悟が死んだ···』って唱え続けてたんでさぁ。」
「あぁ。それで幽霊の格好で脅しに出てきた訳か。じゃ、私も。」
それから私も白装束に着替えて包丁二刀流で土方さんを1、2時間追いかけ回した。
でも土方さんはまだ袴の15万円に気づいてないらしい。知らぬが仏ってこの事だな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月猫 | 作成日時:2017年10月11日 7時