奇跡的に会えた姉上が口悪い件について (ページ20)

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ヤケに疲れるページ20

隊｢桂に先越された〜・・・｣

土｢や、違うだろ！！！｣

｢次に会ったらどうしてやるか・・・。｣

土｢また逃げられたな・・・。｣

｢でもさ、思いは同じなんだよね・・・。｣

こっそり呟いた私の声は誰にも届かずに風に溶ける。

｢ね、土方さん。この服、早く着替えたいんだけど。｣

沖｢姉上、それよりも手・・・｣

｢手？あぁ。このくらい良くあるよ。大丈夫大丈夫。｣

この手でどれだけ剣をそのまま掴んだか・・・。最初に掴んだのは、確か鞘に入れるの忘れた時だな。ザックリ、思いっ切り握っちゃった奴。

近｢待って、写真撮るから！｣

そのまま屋根の上で撮影会になって、色々と大変だったのは言うまでもなくて。

翌日┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
近｢昨日は頑張ったから、今日１日、休んでいいぞ！｣

昨日、そんな事を言われ、休みの今日。

沖｢あーねーうーえー。｣

｢ん・・・｣

沖｢あーねーうーえー！｣

｢・・・｣

沖｢起きてくだせぇ。｣

｢ぃゃ。寝みぃ・・・｣

朝からうっさいなぁ・・・。総悟ォォォォ。姉を寝かせてくれェェェェェ。するとスパーンと襖が開いた。

沖｢起きてくだせぇ。｣

｢かまちょかい？姉は眠いんだよ。｣

３mmしか開かない目でぼやぁっとした総悟を見上げる。

沖｢かまちょでさぁ。｣

オイオイ。このドSがかまちょって言っちゃったよ。

｢なによぉ・・・。｣

沖｢有給くだせぇ。｣

｢・・・は？｣

沖｢近藤さんが有給欲しいなら姉から貰ってこいだと。｣

何言ってんだよ近藤さん！！！

｢総悟がサボりすぎだからでしょ〜。｣

沖｢じゃ、これ飲んでくだせぇ。｣

そう言って差しだされたのは謎の錠剤。やだよ、こんなの。

｢ナニコレ。嫌だ。｣

沖｢死ぬもんじゃないから大丈夫でさぁ。｣

・・・興味が出て来た。なんか起こったら、後で総悟を引っ掻いとけばいいんだよ。口に突っ込んで、カリカリと噛む。

・・・？

｢え、｣

沖｢本当に食った・・・｣

・・・二足歩行が出来ん。しかも、手がフサフサだし。

｢・・・｣