past ed. ( uno ) ページ7
私がオーディション合格してすぐのレッスンで一緒になって、それからずっと一緒の西山さん。
歌がものすごく上手くて。でも、ダンスは…私と一緒で壊滅的(笑)
なんだか同類な気がして、ずっと気になってたんだ。
声をかけたかったけど掛けられなかったここ数ヶ月。
気づけば、最近編成されたレッスングループで一緒の西島くんと末吉くんと仲良くなっていて。
あ、先越されちゃった…なんて。
「メシ行こうぜー」
「私も行く！」
「お腹空いた！」
「西島も末吉も行くだろー？」
レッスン後、今日もみんなでワイワイとご飯に行く予定で。いつも仕切ってくれてる浦田くんが西島くんと末吉くんも誘った。
二人は一瞬、西山さんの方を見る。
今日こそ西山さんも誘うチャンスだと声を上げようとして。
「なぁ、」
「直也くん」
「ん？」
「「Aも連れてっていい？」」
あ、また先を越された(笑)
まぁでも…西島くんも末吉くんも私と同じことを考えていたみたいだ。
「…へ！？」
素っ頓狂な西山さんの声が聞こえたけど、二人はニコニコと笑っていて。
みんなも了承してくれた。実はみんな西山さんが気がかりだったんだと思う。べつに嫌いな訳じゃない。
みんな厳しいオーディションを受けてここに居る。
けど、西山さんはただひとりの例外。だから、どう接して良いか分からなかっただけ。
こうやって、少しずつ距離が縮められればいい。
「ご飯行くの嫌だった？」
「あ…いや、そういう訳じゃないんですけど」
「けど？」
「私なんかが行って、いいのかな…って」
チラリと後ろを見れば、ポツンと一人でいる西山さん。
西島くんも末吉くんも気にしてはいるけど、たぶん西山さんから輪に入ってくるのを待ってる。
でも、それはまだ引っ込み思案の西山さんには難易度高いんじゃないかな。
ため息をついている西山さんの隣に並んで話しかける。
びっくりしたように目を丸くした西山さん。ポツリと聞こえた言葉に私は笑顔で返した。
「私ね、ずっと西山さんと仲良くしたかったの！」
「え…？」
「私が一番に声かけるんだ！って思ってたら既に西島くんと末吉くんと仲いいから悔しかったの〜」
Aって、呼んでもいい？って。
一瞬泣きそうな顔をして、それでも笑ったAちゃん。
やっぱり、元々は明るいかわいい子だよ。
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ひとみ(プロフ) - おはようございます！このホッコリした感じが大好きです！ (2017年9月10日 7時) (
レス) id: ec792115bc (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ありささん» コメントありがとうございます！出来るだけ平等に更新できるよう頑張ります！ (2017年8月13日 23時) (レス) id: 3a4d04a186 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - わ！新作2つ書いてくれたんですね！大変だと思いますが更新楽しみにしています！ (2017年8月13日 19時) (レス) id: e850567e17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ | 作成日時：2017年8月13日 10時
