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だいちぃside
だ「…Aちゃんに
話したいことがあるんだ。」
その言葉を発した瞬間
時間が止まったような気がした。
沈黙が流れたが
その沈黙を破ったのはAちゃんだった。
『何〜!そんな改まって!』
いつもの愛くるしい笑顔で
こちらに顔を向けてくる
点滴が繋がっていない方の手に
俺の手を乗せてゆっくり話す
だ「俺ね…
YouTubeやめるんだ__________」
『えっ…』
だ「俺、YouTube辞めて別の場所で働くの」
『いつ…から…?』
だ「まだ決めてないし、これから就活する
だから多分早くて夏」
『はじめくんや…他の人には言ったの?』
だ「まだ言ってない。Aちゃんに
1番最初に伝えた。
はじめには後で伝えるけど
みんなにはまだ伝える予定は無い」
Aちゃんの目から
次から次へとたくさんの涙が流れ落ちる。
手を差し伸べ拭いとるけど
零れ、溢れ、止まらない
『だいちくんの手……あったかい…っ』
だ「ごめんね、こんな話して
でも、Aちゃんにはどうしても…
伝えたくて…」
そこにけんすけが帰ってきて
泣かせたー泣かせたー
何があったか知らないけど
泣かせたーって連呼してきて
それが面白かったみたいで
笑顔を取り戻していた。
そして3人で話して
夕方帰った。
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作者名:小春愛莉 | 作成日時:2020年8月23日 12時