Chapter２６ ページ26
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「仕事は最近どうなん？」
『やっと営業で上位くいこんで来たよ』
「...いや早くね？まだ全然日経ってないじゃん....」
『ようへいと違ってコミュ障ではないからね』
「ぐぅの音もでんわ」
土曜日。
日常化したAとのご飯。
向かい合う様に座っていて、彼女は今、美味しそうにオムライスを頬張っている。睫毛長いなぁ、なんて。馬鹿みたいに、この時間が幸せだと思う。
いい歳したおっさんが、マジで気持ち悪いと思うけど。
あの頃、掴んでおく事が出来なかったこの日常が、今の俺にとっては本当に、幸せそのものだった。
本当に、子供だった。
お互い、未来を予想出来なかった。
所詮、幼馴染みからの恋人関係という奴は。それ以上には、なれなかったのだと思う。
何度も後悔したし、何度もあの頃に戻ってまた一からやり直したいとか、ただの欲のように、何年経ってもこの思いが消える事はなかった。
��ごめん、別れよう��
そう言ったのは、��俺��だったんだ。
変わらず好きだった。お前が、好きだったよ。でも、怖くなったのは、俺だったんだ。この先続けられるのか、怖くて。逃げたのは、俺だったのに。
何年かして、まさかの再会。
きっと俺を、憎んだ時だって、あったはずだ。
でもAは。
変わらず、こんな俺に、あの頃と変わらぬ笑顔で、��ようへい��と呼んでくれた。
『...どうしたの？食べないの？』
「....あー、うん。ごめん、考え事してた。さて！食うか」
くりくりとした大きな目が俺を捕らえて、たまらず、下を向いた。
『....あの、さ』
オムライスを残り3分の1残して、彼女は静かにスプーンを置く。
『....私さ、多分何処かで、セーブしてるんだと思う』
突然、呟く彼女。
...分かってたよ、そんな事。
とっくの昔に、お前と再会してから割と直ぐ。
『....望んじゃ駄目って分かってるから。それ以上に踏み込むの、セーブしてて。.....あ、ごめん、意味分かんないよね、急にごめん』
俺は、お前の��幼馴染み��だから。
「....よー分からんけど。誰だって望みたいもの、あるやろ。勝手にセーブすんの、もったいないし。やるだけやって駄目なら引けばいいし。何に迷ってんのか知らんけど、迷ってるぐらいなら突き進んだ方がよくない？」
もう少しだけ。
もう少しだけ、この位置を、守らせて。
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Daaa(プロフ) - 美聖留(ミシェル)さん» 無事に完結することが出来ました、最後までお付き合い下さりありがとうございました！次作も...何か...書けたらいいなぁ....((( (2020年6月28日 11時) (
レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
美聖留(ミシェル) - 面白かったです！！完結おめでとうございます！！次の作品も楽しみにしてます！！ (2020年6月28日 10時) (レス) id: 6e06f0e7f6 (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - So-mei.さん» コメントありがとうございます！！わあああ...嬉しい...読むに読めない作品であったかと思いますが、最後までありがとうございました！次作も書けるように頑張ります！ (2020年6月27日 19時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
So-mei. - 初コメ失礼します…最初から読ませて頂いてて、本当一言一句の言葉遣いが素敵で、心に残りました！またDaaaさんが作品を作ることになったら是非読みたいです！最後に、素敵な作品ありがとうございました！応援しています！ (2020年6月27日 12時) (レス) id: 5021305aba (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - youtubeさん» わああ、そんな嬉しいご感想...本当にありがとうございます！リアルにきっとようへいくんなら背中押すんだろうなぁ...と(泣)何とか完結できて良かったです！ありがとうございました！ (2020年6月26日 21時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Daaa | 作成日時：2020年6月12日 15時
