Chapter３７ ページ37
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「Aさん、いらっしゃい！」
『中野さん、お邪魔します。すみません、私、部外者なのに、』
「なーに言ってるの！そんな事ないよ。男しか居ないし汚いところだけど、上がって上がって」
はじめからAさんが仮退院したと聞いて、直ぐこの提案をさせてもらった。
Aさんに、HAPに遊びに来てもらう事。勿論、外部に情報が漏れないように万全な対策をした上で。そして彼女の体調を配慮して。
はじめは最初は嫌そうにしてたけど、「...Aがいいんなら」って。Aさんは逆に大喜び、皆さんに挨拶したいです！って、言ってたようで、はじめも降参したよう。
貴重な2週間のうちの1日を、HAPで過ごしてくれる事になった。だから、何としてでも、彼女にとって有意義な1日にしたい。少しでも、笑顔になって欲しい。
そう思って、はじめに相談したのだ。
「A、階段だからゆっくりね、」
『転ばないように最善の注意をですね』
長い間ベッド生活だったから、少し足腰の筋力が落ちたのだと、はじめが言っていた。Aさんは気を付けながら階段を上る。はじめはそれを後ろから心配そうに見守っていた。
3階の撮影部屋に到着すると、先ずたなっちが一早く気付いて此方に来る。
「Aさん！お待ちしてました！」
『たなっちくん、こんにちは。今日はごめんね、』
ちゃっかり、たなっちは彼女を名前呼び。この前お見舞いに行った時に、相当仲良くなってて。はじめの視線が痛いよー、なんてね。
それから直ぐそこの椅子に座ってたようへいくんが、人見知りを発動させ表情が強張るがペコッ頭を下げて此方に来る。
「...初めまして、釣田です。はじめくんがお世話になってます」
『いえいえ、こちらこそお世話になっております、Aです。...はじめさんが言われていた通り、かっこいいですね、」
「...？！？！///」
「ちょちょちょ、A！めっ！かっこいい禁止！」
突然のかっこいい発言にようへいくんは顔を真っ赤にして固まった。...いいなぁ、だいちもかっこいいって言われたい。
それから、ともたかとテツヤも編集部屋からやってきて、それぞれ挨拶を済ます。
初めましてのともたかとテツヤなのに、直ぐ「Aさん！」何て呼んでて、Aさんもニコニコしてて、またはじめの視線が痛かった。
でも、はじめは終始、Aさんの笑顔を見て、幸せそうに、目尻を下げていた。
嬉しいなぁ、なんてね。
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にんじん - 号泣してしまいました。素敵なお話をありがとうございました。大好きです。 (2020年12月4日 2時) (
レス) id: 979b35d4d9 (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - サメ子さん» コメントありがとうございます！！そう言って頂けて....とんでもなく...嬉しいです...ありがとうございました！！！ (2020年10月15日 16時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
サメ子 - お疲れ様でした！凄く良いお話でした……(；A；) (2020年10月14日 18時) (レス) id: 03b42f91b7 (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - 天夢香さん» コメントありがとうございます！おおお、ド、ドハマリなんて...光栄ですありがとうございます！次回も何か書けたらいいなぁ(遠い目 (2020年7月26日 18時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
天夢香(プロフ) - お疲れ様でした。3話読んだ瞬間どハマりしてしまいました。とても面白かったです！次回の作品も楽しみにしています…♪ (2020年7月26日 17時) (レス) id: 6c52710f91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Daaa | 作成日時：2020年7月5日 9時
