カタオモイ N×M ページ21
もしも俺の声が上手く出せなくなっても
君に愛の言葉を伝えられなくなっても
俺の心はいつも君への愛で溢れてるよ。
〈カタオモイ〉
初めて君と出会った日、小さな俺の世界がひっくり返った。
大学の講義に少し遅れた君がたまたま空いてた俺の隣に座った時から、俺の世界は全部君なんだよ。
ゲームを朝まで一緒にやって馬鹿みたいに騒いだ日もあったね。
俺のギターを君がずっと聴いてる日もあった、君のリクエストに答えてね。終わると拍手を忘れないところが君らしいね。
君の二十歳の誕生日に俺の部屋で生温いビールを飲んだのも覚えてる、まずいって2人して結局ジュースを飲んだんだよね。
俺が想いを伝えた日の君の涙は今まで見てきたものの中で1番綺麗だったよ。でもね、初めて一つになれた日の君はもっと綺麗だった。
すれ違った時、苦しめたね、本当にごめん。でもね、それがあったから今の俺たちがあると思うんだよ。
ねぇ、別に特別なことなんていらないんだよ。
気の利く言葉もいらない。
そんなものいらないから、ずっと俺のそばにいてよ。
毎日、君への好きが増えていくんだ。
もし、君が俺のことを忘れちゃったら、少し、いや、めちゃくちゃ辛いけど、それでもいいから…俺を残してどこか遠くには行かないで。
俺はきっとさ、ずっと君が好きなんだ。来世も、そのまた来世も、そのまた次も。どんな風に出会っても俺はまた君に恋をする。これはもう確定事項なんだ。
だって君以上に魅力的な人なんていないから。君以上に好きな人なんて現れないから。
俺はずっと君に片想いなんだ。この先もずっとね。
今日の君は世界中の誰よりも綺麗だ。
こんな日に似合う言葉はなんだろう。
今の俺には見つけられないけれど、君に伝えたい言葉はやっぱり
「愛してるよ、潤くん。」
俺らの始まりの日に青空の下でキスをしよう。
_____カタオモイ.
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作者名：ちょんた | 作成日時：2019年10月4日 17時
