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5人で飲むのはいつものことだけど相葉くんの誕生日祝い(兼まあちょっとクリスマスパーティーも…ある)のせいもあってかいつもよりもみんな酒が進んでいた。
そろそろ良い時間だしお開きにしようかというときに相葉くんがハイッと元気よく手を挙げ急に立ち上がったかと思うと
「俺っ！彼女ができましたあ〜いえい！」
突然の告白にみんながまじ！？うそ！おめでとう〜と口々に言うなか翔くんがゆっくりと口を開いた。
「いいなあ。俺も恋人ほしいわ。」
ズキンと胸が痛む。
やっぱり欲しいよね。
翔くんには綺麗な子が似合うんだろうなあ。
あ、そういえばこの前翔くんのこと紹介してって言われたんだった。言わなきゃ…。
「あのさ、しょ「潤は？」
「ふえ？」
すっかり酔っていたはずの翔くんがいきなりマジなトーンで不意に俺を見つめるもんだから思わず素っ頓狂な声を出してしまった。
「潤はさ、欲しくないの？恋人。」
「え、や、そりゃまあ、欲しくない、ことはないけど、」
なんでいきなりそんなこと、
「好きな奴はいないの？」
「へ？えっと「いますよね潤くんは。」
「ちょっとニノ！」
「ホントのこと言っただけですもん。」
「バカお前っ！」
もしバレたらどうすんのさ！翔くん、絶対ひく、もし拒絶されたら、そんなん俺耐えらんないし…。
「いるの？誰？俺の知ってるやつ？」
思考の渦に呑まれかけて俯いた俺の顔をぐいっと、無理矢理上げると翔くんが俺を見つめて問いただすような勢いで聞いてきた。
「や、んっと「翔さん、ほら潤くんはバスなんだから。」
ああ、ごめん
ニノの声で翔くんは俺の顔から手を離すとちょっと潤のことバス停まで送るわ、と言いながら俺の手を掴み、おもむろに立ち上がると、そのまま俺は引きずられるように店を出た。ニノのメリークリスマス、と言う声が聞こえた気がする。
俺の脳内は疑問だらけ。
だって翔くんは電車で通ってて駅は反対方向で。
もっと遅くまで飲んでも俺を送るなんて言い出したことはなくて。
手を握られたこともなくて。
なんで？
ねえ翔くん？
どうしたの？
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作者名：ちょんた | 作成日時：2019年10月4日 17時
