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鼻にかかった甘い声は変わらないけどどこか大人びてて。
ああ…もう…
「ねぇ…誰のことが好きなの？」
「…潤くんだよ。潤くんのことが…好きなんだ。」
「あの日、なんで別れようって言ったの？」
「…ごめん。」
「俺すっごい泣いたなあ。」
「…ごめん。」
「遅いんだよバカ。」
「…ごめん。」
後ろから手が回されてぎゅっと抱きしめられる。
花のような甘い香り。
懐かしい貴方の匂いに包まれて。
久々に感じる体温に胸がしめつけられる。
沈黙すらも愛しくて。
「…好き。
ねぇ…かずは？」
「っ…俺も…好きだよ。潤くんだけが好き…。潤くんしか要らない…。」
久々に触れた貴方の唇はしょっぱい涙の味がした。
_____Flash back.
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作者名：ちょんた | 作成日時：2019年7月27日 2時
