幻覚ですか！ 六つ子の姿が見えるのですが…。

私から彼らへ ページ34

Aside
拝啓



前略



松野家の六つご様へ。



お元気ですか。



私は、無事に向こうに戻れました。



怪我も治って、学校にも行けています。



長い髪も切りました。




いきなりですが



実は二つ報告があります。



ひとつめは、新しい友達ができました。



とても面白い人で、いつも賑やかです。



皆さんのことが好きで、



いつも皆さんに会いたいなあといっています。



私が皆さんにあったことは彼女には秘密ですけどね。




ふたつめは、あの小説を書き終えました。



皆さん、あのときは怒ってしまってごめんなさい。



なんとなく書いていたことをバカにされたみたいに思えて、



ついカッとなってしまったんです。



少し、話が変わってしまいましたね。



あの小説はどの本でもあるような



普通の話を書いていたのですが、



皆さんに会ってちょっと話を変えました。



私が書いた話は６人の高校生が再び集まり、



小さい頃のように野球をするという話です。



一人は六人の中でリーダー的存在で、



子供の時から変わらない無邪気な性格の人です。



一人は六人の中でもカッコつけたがりで、



いざとなると優しい心の持ち主です。



一人は六人の中でお母さんのようで、



みんなを正しい方へ導こうとする人です。



一人は六人の中で毒舌で皮肉屋ですが、



六人のことが一番大好きです。



一人は六人の中で一番笑っていて、



でも一番臆病で純粋です。



一人は六人の中で少しドライな所がありますが、



甘えたがりのおしゃべりな人です。



皆さんはきっと誰かわかりますよね。




おっと、紙も残り少なくなってしまいました。



最後に、本当にありがとうございました。



皆さんがいなかったら私は死んでいたかもしれません。



皆さんは私のヒーローです。



これからも優しい皆さんでいてください。



後略



敬具

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サクラさんリクエストありがとうございました！

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