ep3 ページ4
ASide
pi…pi…pi…
聞いた事のある音が聞こえる。
ここ…どこだろう…
目を覚ますと、無機質な白い壁と吊り下げられている点滴バックがあった。
そして、私の知っている人と目があった。
A 「っ、…」
ホンジュン 「あ、おはよう。ここどこか分かる?」
A 「……びょ、いん」
ホンジュン 「うん。先生の名前、分かる?」
A 「ほん、じゅ…せんせ、」
ホンジュン 「正解。良かった、ちゃんと覚えててくれて。」
A 「せんせっ、わた、しっ、…」
ホンジュン 「今無理に話さなくて大丈夫。話せそうになったら教えて?」
A 「…コクン」
あの時のことを思い出して、話そうとしたけど上手く声が出ない。
そう思っているのが分かったかのように、ホンジュン先生はそっと受け止めてくれた。
ホンジュン 「今痛いところとか、しんどいところない?」
A 「コクン」
ホンジュン 「胸の音だけ聴かせてね。楽にしてて。」
A 「、…」
ホンジュン 「…だいぶ落ち着いてきたね。まだ、薬の影響で眠いと思うからゆっくり休んで。先生も看護師さんもこまめに来るから。」
その言葉を最後に私はまた深い眠りについた。
51人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:@ | 作成日時:2023年10月5日 14時